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第4話 起動

リュエルは覚悟を決めた。


助かるためにはそれしかないと例え今後帝国から狙われることになろうとも、それしかないのだと。


「リン、エリスに乗る」


「わかった、なら私がエリスに接続して可能な限りのサポートをする!そうと決まれば早く!」


走り出そうとする時リュエルは覚悟を決めたのに一瞬、躊躇してしまった。VGの操縦なんて、映像でしか見たことがない。ましてや、こんな見たことのない試験機なんて、まともに動かせるとは思えなかった。だが、リンの言う通り、このままではZOLDの餌食になるだけだ。それに不思議とできる気がした。


リュエルは意を決し、エリスへと駆け寄った。胸部にあるコックピットハッチは開くかどうかわからなかったがどうにか開けられそうだ。彼女は小型のワイヤーアームを使いてこの原理の要領で力づくで開けた。


中に入ると電源が付き暗かったコックピットないが照らされる。コックピットの内部はMTに似ているようで似ていなかった。基本となる操縦形などの配置から違い計器の量なども全然多かった。


「リュエルシートに座ったらおそらくデバイス用のコンソールがあるはずだからそこにデバイスを挿入して!」


リンが急かす。リュエルは言われた通りシートに滑り込み、コンソールを探す。

すると操縦桿の下に見つけたのでデバイスを挿入する。


挿入してから数秒後、コックピット内部が点灯し始め機械音声が流れる。


『メインシステム再起動』


「接続完了!機体システム、オンライン! リュエル、私の指示に従って」


その直後リンの言葉が、コックピット内部に聞こえる。そのことから接続がうまくいったのだとわかった。


ヴゥゥン…と、全身を揺らすような低い駆動音が響き渡る。ジェネレータが本格的に起動し始めたのだろう。それと同時にハッチが閉じコックピットの周囲がモニターのなり周りの様子が見えるようになる。


「全天周囲モニター……!!」


全天周囲モニターとはコックピット内部の壁360度を全てモニターとする技術で作られたモニターのことで第三世代VGから主に採用されている。


ガゴン!と、輸送機の壁が大きくへこんだ。ZOLDが、いよいよ内部に侵入しようとしている。


「まず、VGは神経接続による操縦ができるから、接続するよ。ちょっと痛いかもだけど、私を通じてより直接の方がいいから」


そう言われ身構えた瞬間、首の後ろに何かが刺され少し痛みを感じた。

そしてそれと同時に膨大な情報が、一気に彼女の意識に流れ込んでくる。それは、機体の各部データ、システム情報、そして…機体の「感覚」のようなもの。普段からAIであるリンと接続しているリュエルからしてみても少しこの感覚に驚いた。


「そしたらリュエル操縦桿を握って、基本動作はMTと大差ないはずだから!」


戸惑っている暇はないとばかりにリンに言われる。リュエルはシートに固定された操縦桿を両手で強く握りしめた。冷たい汗が背中を伝う。だが、不思議と恐怖は薄れ、ゾクゾクするような興奮が湧き上がってきた。


リュエルが操縦桿を強く引くと、機体が音をたて動いた。


「……動く」


動作自体はMTと同じなのにMTよりも自分の思い通りに、まるで自分の手足のように機体が動く感覚に、リュエルは驚きを隠せない。初めてVGを動かしているはずなのに、リンの的確な指示と神経を通したVGとの接続が、彼女の動きを驚くほど正確にトレースしていく。


「よし、そのまま前に」


リンの声に従い、リュエルが操縦桿を前に倒し、脳内で動きを再現するとその通りにエリスが動く。


「そしたら一度内部から離脱するよ!」


そう言われスラスターを起動し飛び上がる。外は、すでに地獄絵図だった。小型ZOLDの群れが輸送機の残骸に群がり、その金属の体を貪り食っている。中型ZOLDが3体、巨大な質量を揺らしながら周囲をうろつき、侵入経路を探している。ZOLD特有の、金属を擦り合わせるような不快な鳴き声が、荒廃した世界に響き渡っていた。


エリスが姿を現した瞬間、群がっていた小型ZOLDが一斉にこちらに注意を向けた。機械的な瞳が赤く光り、彼らの本能が獲物を見つけたことを告げている。


そしてコックピット内部にそしてリュエルの脳内に機械音が響き渡った。




『メインシステム:戦闘モード起動』


〜コラム:VG・MTについて〜

VGは人型兵器でMSや戦術機に近いと言いましたが操縦方法的には手動による動作(ガン◯ムのS◯EDシリーズの操縦形に近いかな?)+神経接続による補助(第二世代以降)やAIによる補助で操縦します(まあ、サイコ◯ュによる操作に近いかも)。これにより高度な戦闘機動ができるわけです。またMTには神経接続機能がありません、もちろんAIによる補助もあるし手動でもある程度の戦闘はできます。また一部のパイロットは手動だけで操縦したりします。ただ神経接続をした方がより正確に自分の思い描いた動きをすることができます(ただ手動での操作もある程度は必要です)。


〜後書き〜

いよいよ、初戦闘です。ただ正直戦闘シーンに自信がないためなるべく長くしようと思っているのですがうまくいかないかもしれないです。戦闘シーンの書き方のコツとかがあったらぜひ教えてください(>人<;)。

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