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滅びゆく世界の片隅で  作者: カイト
シンジケート編
19/23

第19話 双銃

「今だ!!」


その瞬間、リュエルはエリスを反転させ、振り向く。目の前にはイノセプターが迫っていた。なるべく速度を落とさずに盾でイノセプターの突進を受け止める。


「ぐっ!!」


受け止めた瞬間、機体がコックピットが衝撃に包まれる。

だがリュエルは気にせず…………


「これでどうだ!!」


レール砲を撃った。


コアを貫通できたかどうか………いや、そもそも当たったかの確認もできないまま

エリスも吹っ飛ばされ地面を転がる。


「くっ!!どうだ!?」


砂埃が晴れ、イノセプターの方を見ると……………・


「まじ……か…………」


形を保っていた。確かに前面装甲は貫通できた、その証拠に突撃級の特徴とも言える前面装甲は穴が空き、溶け、装甲としての役割は果たせなくなっていた。


そして、赤く光るコアが剥き出しになっていた。コアに向けて撃ったものの、ぶつかった衝撃で少しそれてしまったのだろうか。


これではすぐにとは言わずとも修復してしまう。今は動けていないようだが、アリューゼを相手にしている間に復活するだろう。エリスも少し損傷している。


流石に無理があった、こんな作戦には…………


「リュエル!!」


まずい、と思った時にはすでにアリューゼがこちらに砲門を向けていた。


忘れていた、何も敵はイノセプターだけではなかったということを、


アリューゼの砲門が赤く光りリュエルは死を覚悟した。











その時だった…………リュエルの目の前で、アリューゼの巨体が、吹き飛ばされたのは。アリューゼのコアは損傷しなかったようで、地面についた後すぐに立ち上がった。しかしアリューゼの巨体には大きな窪みが“2つ”。


一瞬の出来事に、リュエルは状況が理解できなかった。リンもまた、沈黙している。


視線の先、砂煙の向こうに、新たな機影がゆっくりと姿を現す。それは、重厚で無骨なシルエットを持つVGだった。機体の表面は黒く塗られ、その右腕には、巨大な2門キャノン砲が携えられている。


「…………ツインバスタービームライフル」


この無法地帯で5年も過ごしたリュエルはその機体をその傭兵をほんの少しだが知っていた。


そして通信が入る。


『大丈夫か?嬢ちゃん』


「あんたは………」


『おっと、詳しい話は後だ。嬢ちゃんはイノセプターの方を、俺はアリューゼをやる。…………できるな?』


今すぐにでも色々と聞きたいことがあったが彼のいうことも最もなので、先にイノセプターをやることにする。


「ああ」


さっきまでは絶望的だったが、この状況ならイノセプターに専念できる。


機体を起き上がらせ、武器を構えイノセプターに突進する。


流石にこの短時間では完全に回復はできていなかったようで前面装甲はまだ不完全。

今ならもう一撃与えられれば倒せるはず。


まず一回フルバースト、これで当たればよかったものの流石にそうはいかない。


イノセプターは避け、上空に上がり逃げる…………と見せかけて反転、落下しながら突撃してくる。確かにエリスももう一度突進を受ければまずい。だが……………


エリスも空中に上がり正面から突進し全部の砲門をイノセプターに向ける。


損傷しているとは言ってもイノセプターの機動力は健在、先ほどと同じように今撃っても避けられるだろう………


だから、確実に当たる距離で確実に当てる。至近距離で、確実に。


イノセプターが近づいてくる。


200m………


150m………


100m…………


90m…………


80m…………………


そして…………


……………50m


「今だ!!フルバースト!!!」


その瞬間、イノセプターが今にもエリスにぶつかる直前に、リュエルは叫んだ。


ビームライフルとレール砲を同時に撃つ、3本ビームはそのままイノセプターのコアを貫いた。


エリスに今にも突っ込もうとしていたイノセプターが木っ端微塵に爆発する。


「やった………!」


イノセプターの残骸がエリスに当たり衝撃で意識を失いそうになりながら彼女は呟いた。


そして、もう一つ爆発する音が聞こえ後ろを振り向くと、アリューゼが爆発していた。


どうやら彼が倒したようだ、あの<双銃>アイクが。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ZOIDも倒し、落ち着いたところでリュエルはアイクへと通信を入れる。さっきは急いでいたから聞かなかったが気になることがあった。


「で、何であんたがここにいるんだ?<双銃>さん」


『流石に俺のことは知ってるか……まあ、レーダーに大物が映ったんでな、来てみたらすでに嬢ちゃんがいたけど、やばそうだったから助けに入った………てとこだ』


「なるほど………」


まあ、理由としては十分だが……………


『にしても随分と粘ってたじゃないか嬢ちゃん。聞いた話だが………『レッドバレット』に2人を一方的に倒したって?随分とすごいじゃねぇか』


その声は、彼女の腕前に対する評価と、リュエルへの好奇心が混じり合っていた。


だが………


「あんたがいうか?それを。Aランクであるあんたが」


そう、彼はAランク。おそらく……いや十中八九、今のリュエルよりも全然強いだろう。


「私なんてただのDランクだ』


『あそこまで粘っておいてよく言う』


「…………」


『まあ、また会うことになるだろう。このシンジケートに所属しているならな。…………今回の件は俺の方でも報告しておこう』


「………ありがとう?」


これは素直に感謝するべきなのだろうか。


『じゃあな』


そう言って彼は飛び去っていく。リュエルも一度隠れ家に帰り報告をすることにした。


〜あとがき〜

はい、新キャラが登場しました。アイクさん、彼はこのシンジケート編ではめっちゃ強い枠です、本編でも言った通り彼はAランクの傭兵。彼の実力当然今のリュエルよりも高いです(装備の面もありますが)。ただ、しばらくは出てこない予定ですが、小国のエースとかならともかく帝国などの大国のエースは彼よりももっと強くSランクの傭兵レベルです。

さて少し話は変わって彼の機体はブラック・ワンという機体で、彼の愛機です。Aランクともなれば専用機を作ってもらったりすることもできますが彼はしていません。型番はVS-05:スピア・バスター。機体自体の説明は設定資料集にあります。

ただ……傭兵の中でこの機体を使っているのは珍しいです(理由はいくつかあります、正規軍での使用もまだされているので一般に流通していないことや、機体自体が高価なことなどです)。ただ、スピアIIなどの第3世代VGに比べると、性能という面では一世代下なので劣ります(ちなみに帝国のパイロットの平均値はBランクくらいで傭兵よりも水準は高いです)


すみませんストックが切れてしまったので次の投稿は少し先になります(1週間以内には投稿します)

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