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滅びゆく世界の片隅で  作者: カイト
シンジケート編
14/23

第14話 決闘

隠れ家に帰ったリュエルはまず、リンに決闘について聞いていた。


決闘のルールはいくつかあるが最も一般的なルールであるノーマルでは先に相手のVGの頭部を切断したり破壊した方の勝ち。またコックピットを狙う攻撃は禁止(まあ、これについては不慮の事故などもあります。まあ、所詮は裏稼業なので)。


「なるほど………最初から決闘のことを知ってればリュートさんに迷惑をかけなかったのにかなぁ」


決闘がどう言ったものか詳しく聞いたリュエルはそう思った。というか、わざわざリュートさんに迷惑をかけたのが本当に悔やむ。ダスカーにも決闘ができるということを言って欲しかった。


「ねぇ、リュエル。君、本当にあのリュートさんのこと好きだよね………いや尊敬?」


実際、リュエルはほとんど敬語を使わないのに、リュートさんには敬語で話している。


まあ、それは事実だが改めてそれを言われると恥ずかしいのでリュエルは枕に顔を埋めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日、シンジケートの近くにある決闘用のスペースにて、リュエルはエリスに乗ってウィルとゼクトに向かい合っていた。彼らの機体は依頼の時と同じスピアだ。


ちなみに、当然賭けはある。………まあ、下馬評は圧倒的に『レッドバレット』が勝つと予想されていたが。リュエルのオッズはなんと20倍。リュートさんは私にかけてくれたのかな?などとリュエルは思っていた。


そんなことはさておき、決闘が始まる。


リュエルは気分が高まるのを感じていた、VGと戦いの初めてだが。負ける気はしない。それに昨日、リンに戦い方も一通り聞いていた。対ZOIDよりも技と駆け引きが重要らしい。それに今回は相手は2人、当然連携もしてくるだろう。


『双方、準備はいいかぁぁぁ?』


そう、審判兼実況の声が響き渡る。


「ああ」


『へ、逃げるなよガキが』


そして、開始のブザーがなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


試合開始直後、リュエルはまずは相手に動きを見ることに専念した。

相手は2人、迂闊に突っ込めばやられてしまうかもしれない、なので相手の連携の仕方などを一旦はみることにしたのだ。


ちなみに向こうの武装構成はマシンガンが二丁とブレードというものすごく普通の構成にゼクトがミサイルをつけているくらい。


まず、ゼクトがリュエルに向かってマシンガンを掃射、もちろんリュエルは動いて避けるが、おそらくマシンガンをリロードするタイミングでリュエルの移動先を読んだウィルがブレードで斬りかかってくる。


『終わりだ!小娘!!」


「!!」


リュエルは咄嗟にブレードを抜いて受け止める、ただ、そのまま受け止め続けているとゼクトの方に横からマシンガンやミサイルなどでやられそうなので後ろに飛びながら体を捻り左腕のマシンガンでウィルを撃つ。


『ちっ!』


ウィルには盾で防がれてしまったが、一旦仕切り直すことには成功する。

今の数瞬の攻防で一応、向こうの戦い方などはわかった。おそらくゼクトが弾幕で相手の注意を引いている間にウィルが隙をついてブレードで斬りかかるのだろう。


定石なら、先にウィルから倒すべきなのだろうが、リュエルはあえて相手の戦略に乗ることにした、今田はこっちの番だとばかりにゼクトへ突っ込む。


もちろんゼクトもマシンガンをやミサイルで迎撃してくる。リュエルはマシンガンは盾で防ぐ、ミサイルは流石に盾では受け止めきれないので、着弾の寸前でギリギリ避ける。


「リュエル!」


「……わかってる!」


その瞬間ミサイルの爆炎でできた死角からウィルが突っ込んできた。しかし………


「ワンパターンだな」


『な!?』


すでに抜いていたブレードで横薙ぎ一閃。咄嗟にブレードで防がれたものの吹き飛ばすことには成功する。



そのまま、ビームライフルとミサイルでゼクトに攻撃。ゼクトがそれらに対処をしている間に接近。


ゼクトもやられてばっかりはいられるかとばかりにマシンガンをブレードに切り替えて斬りかかってくるが機体を捻り回避。こっちはブレードを抜いていないのでマシンガンで攻撃するものの盾で防がれてしまう。


『やっぱやるね嬢ちゃん………!』


VG同士で押し合いながらそうゼクトはこぼす。


一方、リュエルとしても侮れはしないことを再度噛み締めていた。想定では今のでゼクトを落とすつもりだったのだが、流石にそうはいかないかと。しかし勝機は見えた。


そして、押し合いになっているゼクトのスピアを一気にフルパワーで押し返す。押し返されたことで後ろに下がりながら斬ろうとしてきたゼクトのブレードを蹴り飛ばし、瞬時に反転、後ろから接近してきているウィルに対してビームライフルを発射。

いきなり撃たれたウィルはなんとか避けたものの、攻撃はできず。


そしてすぐさまブレードを抜き、距離を距離を取ろうとしているゼクトに再度肉薄。


ブレードで頭部を狙うと見せかけて、盾を使わせてわざと空振る。そのままの動きで至近距離でマシンガンを掃射。流石にゼクトも対応しきれず、動きが止まる。


『しまっ』


その一瞬の隙に頭部を切断、これでゼクトは脱落、残りはリュエルとウィルの一騎打ちとなる。


〜こぼれ話:決闘〜

本編でも言った通り傭兵間のトラブルの多くは決闘で解決します。決闘にはいくつかルールがあるのですが今回リュエルたちが行っているのは最も一般的なルールであるノーマル。先に相手のVGの頭部を切断した方の勝ちで、コックピットを故意で狙うなどは禁止。ただまあ、事故はありますが。

そして裏稼業で決闘といえば賭けは必須、胴元はシンジケートだったりといろいろかあります(今回はシンジケートです)。

ちなみにリュートはもちろんリュエルに賭けました。

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