素敵なサロン
執務室から1階に下りて、廊下を歩いていくと、見慣れない両開きの扉がありました。
その扉を開けると、アーチ形で側面がガラス張りの廊下が続き、その先には大きなドーム形の空間が広がっていました。
「思ったより広~い。何ここ凄い!」
とドーリスも興奮している。
確かに凄かった!
「ほんとだね。
こんなに大きなサロンだとは思わなかったよ」
「王妃宮の大広間より広いお茶会用のサロンを考えたんですよ。
これもマリーエル様の考えです」
とサリーが誇らしげに話してくれる。
口に出したらちょっと不敬だけど、サリーも私もお互いに可愛い妹の自慢話をしたり、聞いたりしている気分なのだ。
「では、ここは大勢の人が出入りするのね?」
「そうですね、まだ出来て間もないので御披露目のお茶会が1度あったくらいですが。
そろそろ次のお茶会の話しも出ています」
「ねぇドーリスこのサロンだけど、壁より窓が多いし明るいけど、その分外から監視され安いし、もし矢で襲撃された時とかも危ないかなぁ」
私は周りや構造を考えて非常時の想定を巡らせる。
「そうね、窓のガラスは強化魔法が掛かっているみたいだけど、それだけだと弱いよね。
フランカこのサロン全体に強化魔法掛けとこうよ」
私もドーリスと同じ意見だ。
「そうだね。サリー後で外から強化魔法かけるね。
それからさっきのアーチ形の廊下に透し魔法掛けていい?
そこを通る時に丸裸にするの」
「え? フランチェスカ様それはさすがに…」
サリーが慌てる。
「フランカ言い方が悪いよ」
ドーリスも呆れる。
「そうか、ごめんごめん。
危ない物を持っているか、分かるって意味で言ったのよ。
本当に裸にする訳じゃないから」
と言い直します。
どこか後で場所を決めてチェック用の水晶を設置して、私の透し魔法と連動させる。
すると、隅々まで持ち物チェックして危険な物や怪しい物には反応して水晶が光るようにするのです。
「なるほど、そう言う意味でしたか。
焦りました」
とサリーが安堵しながら笑った。
「フランカならやりそうだもんね」と笑うドーリス。
「ひどいなぁドーリス」
と口を尖らすと2人に笑われた。
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