信頼の違い
「マリーエル様は誰かに見張られている様に感じた事を私達を信用して話してくれたのですね」
「ええ、だってフランカがそう言う感覚は大切にして下さい。
気のせいとか思っちゃ駄目ですよって言ってくれたでしょ?」
ああ、確かに、前にそんな事言いましたね~
くぅ~ ちゃんと覚えていてくれるなんて嬉しいぞ~。
「そうでしたね」私はニッコリと笑って頷きました。
「確信がないのよ。でも、1日のうちに何度か背中がぞくぞくすると言うか。
だからまだ侍女にも話してないの」
うんうん、よかったマリーエル様の周りに信用にたる人間がいないのかと心配してしまったわ。
きっと優しい王妃様は侍女達を無闇に怖がらせたくないと思ってるのかな?
まだ実害もないからね。
いやいや何かあってからでは遅い。
だからこその私達な訳だけどね。
「マルグリット姉さんはどう思うの?」
私は経験豊富な先輩聖女に聞きます。
「マリーエル様の感覚は当たっているわ。
相談されてから、私かクララがいつも側についているの、その間に私達も感じているのよ」
「だけど、凄く隠れるのが上手いやつなんだよ」
とクララが肩を竦める。
「クララの言う通り、なかなかしっぽを出さないのよ。
それに、もともと私はそっちの能力は高くないから」
確かにマルグリット姉さんは空間に関わる魔法より、癒しの魔法や回復魔法が得意なんだよね。
後は物理的な攻撃。
そう一番のお得意はそこらの騎士にも負けない腕前の剣術と攻撃魔法。
だから皆がバカ王子の始末を姉さんに任せようとするんだよね。
「セバスからフランチェスカが戻って来たって聞いたから、直ぐにマリーエル様にも話したの。
フランチェスカは聖女の中でも1、2を争う空間魔法の使い手じゃない?」
そうか、それがあって私を呼んだのか。
表向きは昔の親しい聖女が遊びに来たって呈でね。
「もしかしてセバスさんも承知の話?」
「もちろん」
と姉さんがニッコリ笑う
ですよね~
2人ともたぬきだわ。
私はすっかり普通にバカンス感覚でマリーエル様に会いに来てしまった。




