マリーエル王妃
「フランチェスカ、ドーリス」
私たちを呼ぶのはマルグリット姉さんその人です。
「マルグリット姉さん」
「姉さん久しぶり」
マルグリット姉さんと2年ぶりの再会です。
「2人とも元気だった?」
「私は休暇3ヶ月目だから、力があまってるわ。でもフランカはやっと疲れが取れた所よ。
この子ったら、セバスさんに2週間の強制安静指示が出てたんですよ」
ドーリスが姉さんに言う。
「聞いたわ、大変だったわねフランチェスカ。
あんなグズな国当分、相手にしないってセバスも怒ってたし、例の王子も私が陛下に報告をあげたから国境付近の警備は強化されるわ」
「ありがとうマルグリット姉さん。
でも、私は別に何とも思ってないって言うかもう二度と会わないならそれでいいのよ。
それより帰って来れて皆に会えて嬉しいし」
「もう、この子はいつもそうなんだから、あんたが早くセバスに報告上げてればもっと早く帰って来れたんだよ」
マルグリット姉さんがやれやれと言う風に腰に手を当ててため息をついた。
うーんそれを言われると弱い。
確かに言っても無理かな~とか報告するほどでもないだろうと思っているうちに、2年だもんね。
帰った時にセバスさんにも怒られた。
「まぁ、今さら言ってもしょうがないからもういいけど。
さて、王妃様を待たせたらいけないから行くよ」
と姉さんに促されます。
そうそう王妃様に会うのが目的だもんね。
「そう言えばクララは?」
と私も気になっていた事をドーリスが聞いてくれました。
「クララは王妃様のお側にいるよ」
「何かあったの? もうそんな心配はなくなったはずでしょう?」
「それは王妃様から聞きなさい」
真剣な顔でマルグリット姉さんが言います。
やっぱり何かあるの?
私がこの国に派遣されていた時はマリーエル王妃が嫁がれたばかりで、社交界の多くの令嬢がまだその現実を受け止められず、王妃様に媚びる振りをして貶めようとしたり、マリーエル様が他国の貴族と言う事で認めないと言い出す者が出てきたり結構ガタガタしていた。
だから、国王陛下は私に表向きはマリーエル様の話相手をしながら影から守ってほしいと言われたのだ。
なぜ私かと言えば、聖女もスーリアの人間ではないからだと思う。
陛下曰く、同じように他国から来た者同士の方が気兼ねせず付き合えるだろうと言われた。
陛下の言う通り、マリーエル様は直ぐに私に気を許してくれた。
そうして1年近く一緒にいたのだ。




