スーリア国
「そうそう先日マルグリットさんから連絡があった時に貴方が戻ってる事を教えたら、スーリア国の王妃様の耳に入ったようで1度会いに来てほしいと連絡が来ましたよ」
スーリア国も聖女を常時派遣していますが国王陛下が恐れ多くも、
「聖女も人の子。国に戻って休む事も必要だろう」と提案してくれて、セバスさんと調整を行い半年から1年程で聖女を交代するようにしてくれています。
私はウベズェルへ行く半年前までスーリアに1年程お世話になりました。
その時にちょうど別の大陸からスーリアに輿入れされた王妃マリーエル様の護衛兼話し相手をさせて貰った縁で王妃様とは親しくさせて貰っているのです。
「私も会いたかったんですよ。
もうゆっくり休んだしスーリアに行ってきてもいいですか?」
「まぁ王妃様直々のお願いですからね。
駄目とは言えません。
スーリア国にはお世話になっていますし」
今回はダメとは言われませんでした。
そうですよね。ウベズェルと違い聖女を敬い、いつも最高の待遇を心掛けてくれますし、聖女の国に対しても協力的な優良国ですからね。
「そうだ、ドーリスも連れて行っていいですか?
まだ休暇扱いですよね?」
「ああ、構いませんよ。
彼女も貴方の代わりに王子を成敗しに行けずに悶々としていましたから。
気晴らしに一緒に行って来なさい」
「ありがとうございま~す」
マリーエル王妃様にも久しぶりに会えるし、マルグリット姉さんとも2年ぶりだわ。
早速、ドーリスにも声を掛けて支度をしよう。
楽しくなってきたぞ~。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ミア、コリーン」
「フランチェスカ姉さん、どうしたの?」
「ドーリス見なかった?」
私はたまごちゃん達が住んでいる寄宿舎に顔を出しました。
聖女に覚醒してここに来た16才までの子供達は寄宿舎で集団生活をします。
皆最初は家族と離れて寂しい思いをする子も多い。
だから大勢でワイワイ生活をさせます。
この寄宿舎の面倒を見ているのは最年長組のばば様達。
それと中堅、若手、ひよこちゃん達が交代でお手伝いに来てます。
聖女の中でも、最年長の大ばば様とその下に3人の長老様の三婆さま達がいて皆さん神殿にいらっしゃいます。
その他の最年長組の方が5人いらっしゃるのですが、その5人のばば様達がたまごちゃん達を見守りながら、一緒に生活を送ってくれています。
そしてここを巣立ってひよこちゃんになった子達と休暇期間中の中堅、若手の私達が毎日交代で顔を出しているのです。
「ドーリス姉さんはカーラ姉ちゃんと台所に行ったよ」
「ありがとう、ミア」
私は寄宿舎の台所に向かいます。
不貞の濡れ衣を着せられて婚約破棄されましたが、お陰様で素敵な恋人が出来ました。
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