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聖女派遣いたします  作者: ゆうゆう
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聖女の国

この世界には3つの大陸があり、その大陸ごとに幾つもの国が点在している。


国の数は大小合わせて50ヶ国以上に及ぶだろう。

その国々を相手に聖女を派遣しているのが私が所属する聖女派遣協会だ。


3つの大陸で一番大きな大陸の中心部どの国にも属していない場所にこの協会はあった。

ここは世界の中心に当たる場所で大きな泉がある。

その泉を中心に半径2キロ程度の小さな町位の場所だ。ここが聖女の国と呼ばれ聖女が守っている場所。


聖女は自らの手に聖石を握り生まれてくる。

そして個々に様々な能力を備えている。


いつ、どこで聖女が生まれるか分からないが、生まれた子供が聖女だった場合この場所へ連れてこられる。


聖女として生まれた子供は10歳になるまでに一度ここへ来て泉で洗礼を受けないと聖女の力は覚醒しない。


そして覚醒しないまま10歳を迎えれば、そのまま徐々に体が弱り数年で死に至る。


聖女がどうして普通の人間と違うのかは分かっていない。


しかしこの3つの大陸のどの国でも、ずっと伝えられて来た話はだいたい一緒だ。

それは神がこの世界を守る為に聖女様をお貸しくださっている。

だから、勝手に聖女を自国のものにしてはいけない。

聖女達はこの世界すべての為に存在しているのだと。


だから、どんなに小さい国でも、聖女の事は知っているし聖女になりうる子供が生まれた場合は10歳になる年までに聖女の国へ連れてくるのだ。


そして覚醒後はここで聖女としての心得や力の使い方、やるべき事を教えられ、協会に聖女として認められる技量になるまで集団生活をする。


だから、この聖女の国は泉の回りで聖女になるための修行中の女の子や認められた聖女がたくさん住んでいる所なのです。


聖女達は皆が協会に属している。


「とりあえず誰か代わりをお願いします。

引き継ぎして帰るから」

と支配人のセバスさんにお願いしながら、早くも荷物をまとめる私。


まあ纏めると言っても大した私物はありませんがね。


「そうですね。じゃあドーリスが丁度2ヶ月の休暇から戻ってきたから彼女に行って貰いましょう」


「へっ?」

やだ変な声でちゃったわ

だって、私より若い子って言ったのに。

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