未然に防ごう
「スーリア国にはこの事を前もって知らせておきましょうか」
セバス支配人が言います。
確かに先に国境を警戒して貰えれば、婦女暴行を未然に防げますよね?
「今、スーリアには誰がいるんですか?」
スーリアはとても大きな国ですので、私達も常時派遣されています。
ウベズェルがライバル心を向ける大国は隣のスーリアなんでしょうね。
隣にあんなに治安が良くて裕福な国があると妬みも生まれるのでしょう。
でもあの国は国王が比べ物にならないくらいの賢くてやり手の方ですからね。
「今はマルグリットさんとクララですね。
クララの指導も兼ねてお願いしております」
なるほどマルグリット姉さんは私達の中でも中堅組です。
聖女も年齢や経験と値得意分野によって幾つかに分かれています。
まず年齢と経験だと、最年長組、年長組、中堅組、若手組となります。
そしてその下にヒヨコちゃん、たまごちゃんがいます。
私やドーリスは若手のお姉さん株です。
セバス支配人としては経験値でいけば、中堅組に入れたいそうですが私達は若手組のが気楽でいいし、年齢的にも、もう少しこっちにいたい。
それに中堅組になると、ヒヨコちゃん達と一緒に行って指導とか教育とか後輩の面倒を見ないといけない。
私はヒヨコちゃん達とはガチャガチャ遊んでいる方が好き。
「マルグリット姉さんなら、話は早いのでは?
上手くスーリアの国王陛下へ報告の上ご自分で成敗に行くかもしれないですね」
中堅の中でも出来るお姉様ですからね。
私は半分冗談でいったのですが。
「そうですね。あなたの話を聞けば間違いなく、自分で報復に行くでしょうね」
姉さんは家族想いです。
私達聖女はどんなに大人数でも、1つの家族の様に思っていますからね。
「はは、そこはセバスさん上手く言っといて下さい。
別に姉さんに仇を取って欲しいとかありませんからほどほどで、スーリアの女の子が犠牲にならなければそれでいいのですから」
「まぁ、貴方がそういうなら」
と、どこか残念そうなセバスさん。
「駄目ですよ。
姉さんは女の敵には容赦ありませんから、あんまり煽らないで下さい」
そこは洒落になりませんよ。
「まぁどちらにしろ、ゴミを隣の国に捨てるなんてマナー違反ですから、スーリア国のマクシミリアン国王陛下は何かしら考えてくれそうですね」
とセバスさん。
どこかの国とは違いスーリア国の事はとても信頼しているのが分かる言い方です。
そうですね。あの王子を捕まえたら、国王陛下はウベズェルに抗議文送って圧力掛けそうだな。
そうすればウベズェルの国王も少しは真面目に考えるでしょう。
今までの
今まての自分の甘さを反省して欲しいものです。
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「不貞の濡れ衣を着せられて婚約破棄されましたがお陰様で素敵な恋人が出来ました」
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