表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女派遣いたします  作者: ゆうゆう
15/16

天罰

「何やってんのよ。 フランカともあろう人が!」

振り替えれば、声の主はドーリスだった。


「ドーリス、迎えに来てくれたの?」

私は彼女に飛びついた。


「もともとあなたの代わりに来る話があったでしょ?

折角その気で準備してたから、迎えの飛行船に飛び乗ったって訳よ」


「へへへ、早く会えてうれしいわ」


「あんたの疲れ具合見てると、逆に会ってみたかったわよ、その馬鹿王子に。

ちょっとフランカの仇を討ちたかったし。

でもセバスが激おこだから無理ね」


ドーリスはとても頼りになる私の姉貴分だ。

私を愛称のフランカって呼ぶ程の仲良し。

仇を討つって聖女にしては勇まし過ぎるでしょ。


「大丈夫だよ、ドーリス。

ちゃんと天罰が下ったもん」

私は昨夜の出来事を話します。


ドーリスもドルイコスも目を丸くして呆れてます。


「聖女の寝室に忍び込む王子って… 世も末だ」

見た目に似合わない嘆き方をするドルイコス。

まぁ中身はいいお年のおじいちゃんだからしょうがない。


「あははは、だから天罰よ。

行こう、ドーリス」


私達は腕を組みながら外へ出ました。


小屋の前には飛行船が止まっていて、入り口に少年が立っている。


私達聖女の移動は、魔法石を使って動く飛行船だ。


飛行船を運転しているのは、このフィートと言う少年。

彼は風の精霊と契約している風魔法の使い手だ。

魔法石の飛行船は風魔法で起動する。


「フィートも久しぶり。お迎えありがとう」


「やあ、フランチェスカ、お疲れ様。 出発するから2人とも乗って乗って」



私達はフィートが開けてくれた飛行船に乗り込む。


「ドルイコス、またね」

私は見送りのドルイコスに手を振った。



「聖女の国に帰ったら、しっかり休みなよ。

さっきのは応急措置なんだから」

と釘を刺される。


「ドルイコス大丈夫よ。私がちゃんとセバスに報告するから」

とドーリスが請け負う。


「なら、間違いない。まかせたよドーリス」


「オッケー」とドーリスも手を振る



「じゃあ行くよ」

フィートがドアを閉めて飛行船を飛び立たせた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ