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聖女派遣いたします  作者: ゆうゆう


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13/23

聖域

西門には門番も誰もいなかった。


門には鍵すら掛かっていない。

もしかしたら、トレビス団長が配慮してくれたのかも…


私は門を出てそのまま西に向かって走り出す。

足には強化魔法を掛けたので多分、馬にも勝てる速さで私はブートニアの燭台岩を目指します。


丁度日が昇る頃、山の頂上へ着いた。


この山の頂上は平らで駄々っ広い。半径100メートル以上はありそうないびつな円形をした場所だ。

山を登りきった端に数本のドルイコスの木が生えている。


ドルイコスの木は聖女の国だけに生息する魔法の木だけど、ここの山頂だけは聖女の聖域だからこの木が存在する。


そして、この木の横には山小屋にしては立派な建物が1つ。


建物に近付くと中から小さな男の子が出てくる。

「ドルイコス」


「あれ? フランチェスカ様随分と早いね。

迎えはお昼頃だよ」


彼は男の子の様に見えても私の何倍も長く生きている。

彼自身がドルイコスの木であり、木の精霊なのだ。


彼がこの聖域を守り、私達聖女が移動する時の拠点となるここを管理してくれている。


「それがねぇ~ ちょっとした面倒事のせいで、夜明け前に急いで出て来たんだ」


「あれあれ、それは災難だったね。じゃあ、お茶でも飲んで少し休みなよ。

迎えが来たら起こしてあげるから」


「うん。 そうする」


私はドルイコスと小屋に入り、お茶をご馳走になった。

ドルイコスは軽食も出してくれたから、ここへ来るまでの疲れと満腹感で眠気がやって来た。


「ドルイコス、ねむい」

私は盛大にあくびした。


「いつもの部屋使いなよ」


「わかった、迎えが来たら起こして」

私はお気に入りの部屋に行く。


ここへ来る時はいつも同じ部屋を使わせてもらう。

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