才能がないと世界最高の教育機関を追放された凡人は、片手間に異世界の文明を底上げするそうです

天才にあこがれ、努力した。けれど青年には才能がなかった。

まごうことない自他ともに認める天才だった幼馴染を追いかけて、世界最高の頭脳が集う研究機関に入学したイチカ。しかしイチカに才能はなく、その代わり懸命に努力して天才たちに食らいついていた。だが――

「Ichika Amatsu―退学」。

高校過程の最終評価で最低の評価をもらい、退学処分となってしまう。努力は報われず、イチカは天才を追うのを諦めた。そして――異世界に召喚される。

「――俺は今から、君らの世界の開発を行いたいと思う。神に支配されたこの世界を、人間の世界に作り替える」



イチカには才能がなかった。だけど才能を覆すために身に着けた、天才たちのそれに匹敵する知識があった。

イチカは豊富な現代知識を駆使し、気ままに異世界を開拓していく。