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伯爵令嬢は狙われている  作者: 屋月 トム伽
死竜のドラゴニアンシード
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対峙

リアside






(クライスは悪い人ではなかったんだろうか?戻ってきたら話をしてみたい。先生の仇が取れる何かが得られるかも。アランと呼ばれた赤髪の男の事とか聞きたい。)


ガサッ。


(足音?クライス?もうあの人は敵じゃない。謝った方がいいかな?)


!?


「あなたは!?」


木陰から現れたのはクライスではなかった。あの赤髪のアランと呼ばれた男だ。


直ぐに立ち上がり、戦闘体制を取ろうとした。アランは剣を抜き私に向けた。


とっさにアランに向け魔法を放つ。


「フレイムシード!?」


火弾でアランを貫くも幻だった。すると右側から空圧が飛んできて、アランが正面にいるのは幻で右側にいるのがわかった。


(あの剣は魔法剣!?)


リアはアランの剣が魔法剣なのを見逃さなかった。


「やぁ、久しぶり、3ヶ月ぶりかな?あんたにあの邸から逃げられて探してたんだ。アッシュがあんたに印をつけてたからすぐに見つかると思ってたんだけどなぁ。」


アランがそう言いながらジリジリと近付いてくる。


「近づくな!?先生の仇!?」


「アクアシード」


水が槍のように飛ぶ。水槍がアランの上から一斉に射出されるようにドドドドッと降り注ぐ。だがダメージは与えても致命傷にはなってない。そのはずなのにアランは息づかいが荒く見える。まるで私が魔力をコントロールできなかった時みたいに。


「ガァッー」


とアランが叫ぶと魔力が暴発し、リアは自分の魔力で身体を守るも完全には間に合わずダメージを受ける。服が裂け右脇腹の傷が露になる。灰色の男につけられた痕だ。アランは収まる様子がなくもう一発攻撃がくる。そう感じた時にはもう防御できない。アランの剣はシードの入った魔法剣だ。アランが剣をいきよいよく振り下ろすとものすごい剣圧がとんできた。


リアは避けれなかった。


粉塵の中フッと目を開けるとリアを庇うようにクライスがいた。



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