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異様な雰囲気
ダグラスは人里外れにある邸に転送し、リアを邸の入り口に立っていた灰色の男アッシュに渡した。
「よくやった。アランより使えるな。」
その時、アッシュの腕の中で気絶したままのリアの指輪が青く光った。
クライスの探知のシードに反応したのだ。
アッシュは光に弾かれリアを思わず落としてしまった。
その衝撃でリアは目が覚めた。
「ここは、!?」
リアはアッシュ達の顔を見て驚いた。
(確か城にいたはずなのに。
!?指輪が光ってる!?)
アッシュはリアの腕を掴み指輪を外そうとするもリアは必死で抵抗する。
「離して!!」
アッシュはリアに力を入れると、リアは力が吸いとられるのがわかった。
(力が抜けるッ!?)
「離して!!!!」
リアは一気にアッシュの腕を爆発させた。
リアはアッシュに異様な雰囲気を感じた。
「あなた、何者?今のは?」
アッシュはリアを掴んでた腕をよく見ながら笑った。
「ハハッ、見ろ!少し吸い上げただけで腕に力がみなぎるぞ!」
ハッと笑いながらアッシュはリアを見た。
「ダグラス!すぐに追手が来るぞ!
始末しとけ!!」
アッシュはダグラスに命令し、リアを無理やり邸に連れ入った。




