王都へ向かうマルク達
マルクside
マルク達は、マルクとレイを先頭に簡単な隊列を作り王都へと向かっていた。
「マルク、テレーズ王都に行くのはいいとしてすぐに受け入れてくれなかったらどうする?野営するにもこの人数じゃすぐに食糧もない。」
レイはクライスの伝言をマルクに伝えるとマルクはすぐに受け入れた。
(2ヶ月前に霧の傭兵団に入団する前は二人で旅をしていたらしいから俺達にはわからないものがあるのだろう)
と思ったが、レイは少し違和感を感じていた。それにどうしてアラン団長がいないのか不審に思っていた。
マルクはレイが自分達の腹を探ろうとしていると感じていた。
(レイは霧の傭兵団の副団長だ。それなりに考えているんだろう。)
「テレーズの騎士に少々知り合いがいます。その人に話を通してもらいます。」
「クライスと二人で冒険者やら色々やってた時の知り合いか?」
「えぇ、そうです。」
「…」
「レイ、あなた達はいい人だ。その力で王都まで村人を守って下さい。」
(アラン団長を調べに来ただけなのに。少し面倒くさくなりそうだ。それにレイは勘がいいのか頭がいいのか俺達の正体がバレるかも。)
「そういえば、クライスが女の子と連れだって、と言ってましたが、」
「結構可愛いかったぜ」
(まさかこんな時にナンパ!?あの人は何やってんだ!?)
すると後ろから、「魔物だっー!」と叫び声が聞こえた。マルクは「ふぅー」金の髪をかきあげ、「面倒くさい」と呟いた。