ドレス選び
仕立て屋が機嫌良くドレスを説明しているとリアは薄い水色のドレスに目をやった。
仕立て屋はリアの視線を逃がさず、すぐに水色のドレスを広げた。
「このショートドレスは妖精をイメージして仕立てております。腰の後ろの大きなシースルーのリボンは妖精の羽のイメージです。」
「素敵です。」
リアがドレスに見とれている姿をクライスはソファーに座ったまま微笑ましく見ていた。
「では、それをもらおう。ドレスに合う宝石も出してくれ。」
サッとアクセサリーボックスを広げる。
「宝石屋程立派なものはありませんが。」
「あぁ、大丈夫だ。今日はゆっくりさせたいから何人も人を呼ぶつもりはないんだ。」
その中で呼ばれた仕立て屋はジーンと来ていた。
ピアスのシードは外さない為、ドレスに合うネックレスとブレスレットとアンクレットを購入し、仕立て屋は嬉しそうに帰って行った。明日の昼には届けてくるそうだ。
街外れの宿屋ではティニー村の宿屋の娘のアリーがレイにパーティーに連れて行ってくれとお願いをしていた。
「レイさん、お願い!村を救ってくれたお礼もしたいし、クライスさんに会いたいの!」
「まぁ、お礼ぐらいなら…」
「ありがとう!」
レイはアリーに脈がないと思ったがまあお礼をいうぐらいならいいだろう。と思いアリーを連れてパーティーに行くことにした。




