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リアとクライス
リアside
「あの霧を出してる魔物とは関係ないの?」
「…霧の魔物を探してたのか?」
「…」
(何て答えていいかわからない。霧の魔物とは関係ないならコイツは敵じゃないの?でもさっき、アラン、と聞こえた。仇ではないの?先生どうしたらいいの?)
リアの頭の中でぐるぐると考えていた。
「村人が残ってないか見てくるだけだからお前はここにいろ。」
「待って、私も、」
「俺の名前はクライス。お前、名前は?」
「…リア」
リアが一言名乗ると彼が来ていたショールのようなマントをリアにかけ、
「リア、ここで待ってろよ。」
と少し微笑みながらさって行った。
リアは何故だが懐かしさを感じていた。
リアは樹の側に座り込み3ヶ月前の出来事を思い出していた。