リゾット
クライスはリアの手を握り話し始めた。
「マルクと何話してたの?」
「今夜にも解呪が終わりそうだって、」
(って、手握りすぎ)
リアはドキドキしながら話した。
「じゃあ今夜は俺もここにいるよ。」
クライスはリアの手にそっとキスしながら言った。
(〰️っ、ここって、ここ!?執務室の事だよね!?)
「クライス、執務室にいるんだよね」
「ずっとここでもいいけど」
「だ、ダメ!」
「今は何もしないよ。解呪中に興奮させたくないし。」
(もうすでにドキドキしてます!!)
リアは話題を変えようと、フッと上を見た。上にはマルクの光のシードが浮いていた。
「これっ、マルクのシードだよね。」
クライスは話を反らそうとするリアが可愛く、クスッと笑った。
「マルクも生まれつきシードを持ってるんだよ。ヒューゴが王都にいる間はよく教えてもらいに行ってたよ。」
クライスはリアの頭を撫で立ち上がると、
「楽になったらご飯食べようか?リゾット持って来てたんだった。」
クライスが執務室に置いていたのかすぐに持ってくる。
「少し冷めたな。悪い」
「ううん、美味しい。ありがとう。」
クライスは解呪が上手くいっており、リアの顔を見て安心した。




