解呪のはじまり
執務室につくと部屋の隅にシードが置かれていた。
続き部屋の仮眠室にも隅にシードがあった。
「おかえり、キレイだな。」
ゆっくりしてちゃダメだと思い急いで髪を拭いたためか拭き残しがあり、まだ髪が濡れているにがまるわかりだった。なのにクライスはきれいだと言った。リアは恥ずかしくなりまた顔が赤くなる。
(なんで?マントの下はTシャツと短パンだよ。クライスのだから短パンどころか膝下まであるし、
マントが脱げない!?)
クライスにとってはこんな姿のリアでも可愛いなと思い満足気味だった。
マルクはブリキ人形みたいに口がポカンと空いたままだった。
「じゃあ発動させるぞ」
クライスが両手に魔力をため、一気に放つと部屋の隅にあるシードへと飛んでいき、
床に置いてあったシードが宙に浮く。
「これで結界は張れた。俺たち三人以外はもうこの部屋には出入りできない。
マルク後はたのむぞ。」
「・・・とりあえず気を直して始めましょう。」
(クライスはとりあえずほっとこう。)
マルクに促されリアはベットに横たわる。
マルクは立ったままリアのお腹の上で手を伸ばすと手の平の上に光のシードが現れた。
「清廉なる光よ、呪いを焼き尽くせ」
マルクは静かに、まるでシードに命令するかのようにシードを発動させた。




