二人は友達!?
しばらくし、リアの涙が止まりやっと話ができた。いつの間にかクライスがお茶を手配しておりメイドがアフタヌーンティーをワゴンに押し持ってきた。
リアはハーブティーをのみながら三人は話し始めた。
ヒューゴはリアを転送魔法で逃がした後結界の中にいた使用人達を助ける為力尽きるまで戦った事。
リアは先生達が死んだと思い仇を討とうとしていた事。
クライスがアランを倒してくれた事。
等この3ヶ月の話しをした。
「そうか、大変な思いをさせたな。独りでよく頑張ったな。本当に無事で良かった。クライス、リアを助けてくれてありがとう。感謝するよ。」
「貸しにしとく」
クライスは悪ガキのような顔をして言った。
「二人は知り合いなの?」
二人のやり取りから友達なのかとも思った。
「…王都にいる間はこいつの面倒もみていたんだよ。」
「そっか、先生はテレーズ国の魔導士だったよね。」
「ほとんどフィナール伯爵家の領地にいてあまり王都にはいなかったけどね。」
ヒューゴはリアの先生になる為に父が王都から呼び寄せ定期的にフィナール家へと来ており、しまいにはフィナール家の領地に小屋のような小さな家を構えていた。ヒューゴは王都より田舎の方が気に入っていた。
「それにしても、リアにつけられた呪いは早く解いた方がいい。私は役に立たないし、当てがあるのか?」
「マルクに頼むつもりだ。マルクなら口も固い。あまり人には知られたくないからな。」
「マルクか、あの利発な子なら大丈夫だろう。」
ヒューゴもマルクの事を知っているようだった。
(いよいよ私の解呪をするのね)
リアは大好きなハーブティーを飲みながら緊張をしていた。




