王都につくまでの二人
リアとクライス
翌朝目が覚めるとクライスがリアを包み込むように眠っていた。
リアは顔を真っ赤にし、飛び起きた。
あまりの驚きにその時思わず、バキッとクライスの顔を殴ってしまった。
「痛ってー」
リアとクライスは王都へ向かう途中キレイな川があり、二人はそこで顔を洗ったりしていた。
クライスはリアが持っていたハンカチで今朝殴られた所を冷やしていた。
「アランの攻撃より効いた」
クライスは冗談なのか、少し皮肉ってみた。
「ご、ごめんなさい。」
リアがシュンと謝るのがクライスには、
これはこれで可愛いな、と思った。
「もう一回冷やしてきて」
クライスがハンカチをリアに差し出す。
リアは急いでハンカチをもう一度川で冷やしてきた。
「はい、」
リアがハンカチを差し出すと
「ここ、冷やして」
「ここ?」
リアがクライスの顔に触れようするとサッとリアの腕を掴み膝の上によせた。
「もう一回、昨日のしていい?」
クライスはリアを抱き寄せ真剣な顔で言った。
リアはまた顔が真っ赤になり
「だ、ダメ!?」
と離れようとした。
クライスは少し笑ったようにリアをゆっくりはなす。
(可愛いの見れたな。)
クライスの心の声とは違いリアは動悸が止まらなかった。




