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アランの最後
リアとクライスside
倒れたアランにクライスが近づく。アランの懐からコロンと拳程のシードが転がる。
クライスはそのシードを拾い上げ、ジッと見つめる。
「アラン、自分の器以上のシードを使ったな。」
アランは息も苦しそうだったか話始めた。
「…アッシュにその娘を連れてくれば、それ以上のシードをくれると言われた。邸で逃げられた事もあり、もう失敗は出来なかった。強いシードを持てばもう他の傭兵団にもバカにされないと思った…のに…」
アランは虫の息だが顔だけリアを見て、
「…アッシュの印がある限り、追われるぞ…」
そう言い残しアランは息をひきとった。




