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俺が守るから
クライスとリア
「どうして…?」
リアはクライスが庇ってくれた事、今ここにいる事に驚いた。
クライスはリアを見て
「俺が守るからここにいろ。」
そう優しくいい、リアの顔に近付いた。
クライスはスッと立ち上がりアランに向かって行く。
リアは顔が赤くなり、ショールを握りしめたまま唇を抑えていた。
「アラン、フィナール伯爵家を襲ったのはお前だな。何故襲った?」
「何故?強さを求めて何が悪い。
俺を傭兵団のバカもの共と同じにするな!?」
ドッと剣圧がクライス目掛けて飛んでくる。
「2ヶ月しか一緒にいなかったけど、あいつらはいい奴らだぜ。」
そう言いながらクライスは左のピアスを外し、そのまま右手を差し出すように前に出すと竜巻のような風がになり、剣圧を巻き込みそのままアランに向かっていった。
アランはクライスに一撃で倒された。




