森の小さな小屋の授業
リアside
「リア、これがシードと呼ばれる魔法石だよ。」
「先生、すごいキレイだね。」
森の中の小さな小屋でリアは机に向かい、先生の教えを受けていた。
「このシードに魔力を注げば威力は増すし、剣や杖等、武器にはめ使う事もできる。威力は落ちるが魔法が使えなくてもシードを利用する事もできるよ。」
「例えば、このランプには光のシードが使われているね。」
机に並べてある赤や青のシードを見てリアはキレイだなと目を輝かせていた。
「リアは魔力が高い。また暴発しないように魔力のコントロールを覚えて少しの魔力でもシードを使えるようにしなさい。」
リアは暴発した時を思い出し顔を曇らせる。
「ごめんなさい…」
先生は優しくリアの頭を撫で
「リア、私と一緒に力の使い方を知ろう。」
「はい、」
リアは先生にギュッとしがみついた。
「さぁ、今日はドラゴニアンシードについて話そう。」
リアは机に座り直し、先生は向かいに座り本を開く。
「ドラゴニアンシードは竜の叡智と呼ばれるもの。他のシードとは違い貴重なものだ。その力は強く…」
森の小さな小屋で二人は授業を始めた。
それはまだリアが八才の時だった。