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Metal Blood World 〜ようこそ選ばれしプレイヤー達〜  作者: かねくるシャケ
星空の誓い 編
90/95

第74話 例え

前回までのあらすじ

リオがハンドさんをぶん殴りました。


「ぶん殴ったぁぁ!?!」


「あ!ごめんなさいハンドさん大丈夫ですか!」


リオは倒れているハンドに近づくがハンドは動物のようなうめき声を出しながら這いつくばっていた。そこにハンドの秘書であるテンが近づいてきて持っていた杖で思いっきりハンドを叩く。


ドガッ!


「ぐあ!」


「てっテンさん!?」


「社長がこうなるからフェンリルという言葉を避けてきました。部下達にもそう伝えています。それが間違っていた!」


ドガッ!


再び杖でハンドの頭をぶん殴る、みんな困惑した顔でテンを見つめていた。


「避けてばかりの日々を終わらせ社長には克服してもらわないと!!その為には頭ぶっ叩いて目覚めさせるのがいい!オラっ!!」


ドガッ!


「えっえぇ........それで大丈夫なのかな?」


「貴方も見てないで手伝ってください!ほら!さっきのように殴ったり蹴ったり!」


倒れているハンドをリオはじっと見つめた後に小石を蹴る程度の力でガツンと脇腹辺りを蹴った。


「ほら!さっきのようにもっと強くです!」


「こっこうですか?」


「そう!そんな感じで!おりゃ!」


「あ、フェンリルがいなくなってる」




30分後


滝の付近にファンタジーモールの他の冒険者達が駆けつけてきた。


「みなさん大丈夫ですか!ってどういう状況?どうして副社長とリオさんが社長をボコボコにしてるんですか.....」


「テンさん!これ本当にいいんですか?」


「このバカ社長!よくも私のシュークリームとショートケーキとティラミスとプリンとクッキーとマドレーヌとクレープと......ぐちぐちぐちぐち」


「だめだ!恨みをただ発散しているだけになっている!こんなので本当に治るのかな........」


すると殴られ蹴られ叩かれ続けて動かなくなっていたハンドの身体がピクリと動き始めて立ち上がった。


「テンさん!ハンドさん立ち上がったよ!」


「仕事押し付けて1人で定食屋に行って.......私も連れていけよ!」


「あぁもうダメだ!ハンドさん大丈夫ですか?」


リオは足を震わせながらゆっくりと立ち上がるハンドに肩を貸してあげた。ハンドはずっと頭を押さえている。その間テンは頭部を何回も杖で叩いていた。


「あれ?リオ君どうしたの........なんでテンちゃんは僕をずっと杖で叩いているの?」


「ハンドさんはフェンリルが現れたせいで..........あ、言っちゃいけないんだった!また暴走しちゃう!」


「フェンリルって何?」


「「「え?」」」


テンは杖で叩くのをやめてこう言った。


「克服完了ですね」


それに対してメガネ君ことロードはこうつっこんだ。リオ達は変身を解除した。


「ただ記憶障害を起こしているだけでは?」


「まぁフェンリルという言葉で暴走しなくなったので私達的には良しです」


「本当にこれでいいんですかね..........」


その時だ。全員の右腕に取り付けられてデバイスの通知音が鳴り始めた。どうやら一斉通知のようだ。画面を押して確認する、ボイスメッセージだ。


「みなさん大変です!こちら広場の救援用テントにてフェンリルを確認......えぇーっと....すぐに助けに来てくださあい!」


プツン


「よし、みんな危ない。いきましょう!」


「あまり思い出せないけど......社員のピンチは助けないと!なんか頭と脇腹辺りがものすごく痛い.......」


「あれ見て!」


サナが指さす方向を全員が一斉に振り返ると地面が凍っていて一本の氷の道ができていた。どうやらあのフェンリルが向かった跡が残っているようだ。


「よしあれを追いかけてみよう!」


全員でその跡を追って紅葉した森の中を走っていくと数分後には広場にたどり着いた。


「みなさん待ってましたよ!」


ファンタジーモールの冒険者が木の影に隠れてこちらに手を振っている。


「あのフェンリル......だいぶ強いみたいだね。レベル73か........」


「確かに強いみたいですね、でも俺たちが力を合わせれば勝てるはず!よし........みんな行きますよ!」


「例えこの命に変えてでも.......私が全員を守ってみせる!」


「「「「チェンジ!!」」」」



炎竜解放!!

プロミネンスドラゴォォォン!!!


ブラストアップ!ワールドサバイバー!!


チェンジ!


Dangerous violet fangs awaken above 100!!


緑の魔法陣から大量の動物達が現れ、赤い魔法陣からは機械の竜が現れた。すまり広場は一言では説明できないような大混乱状態。そして4人が姿を変えて巨大なフェンリルに向かって走り出した。


「なんかこのフェンリルさっきより大きくなってない?」


「え、あ、たしかに......でかっ!」


「私は後方から魔法で援護します。働けバカ社長!」


「えーひどいなテンちゃんは.......でも頑張るよ!僕は!うおりゃぁぁーー!」


そう言うとハンドは両腕に爪を展開させて巨大なフェンリルに向かって立ち向かっていく。フェンリルは口かわ冷気を発しツララのような尖った氷の塊を次々と発射していった。ハンドはそれをクローを使って壊していきながら走っていく。


「どうやらあのフェンリル.....ただのフェンリルではなくブリザードフェンリルのようですね。だったらリオ先輩のプロミネンスドラゴンなら!」


「なるほど!ハンドさん!これ使ってください!」


リオはベルトからプロミネンスドラゴンの赤い本型のアイテムを抜きハンドに向かって投げた。ハンドはそれをキャッチするとじぶんの右腕につけられたデバイスにかざす。


プロミネンスドラゴン!


するとハンドの両腕の武器のクローが真っ赤に燃える炎を纏った。


「うおー!すごいよリオ君!燃えてきたー!」


そう言うとハンドはプロミネンスドラゴンをリオ君向かって投げ返しリオはそれをキャッチしてベルトに差し直した。


「よしだったら私も!」


そう言うとサナは銃のボタンを押して選択すると自分が持っていた銃を自分に向けて撃ち放った。



タイガー!チーター!サバイブブラスト!!



サナの両腕に虎を連想させるような大きな爪が装着された。そしてチーターのスピードを生かしてツララのような氷の塊を避けながらハンドがいるところにまで走っていく。


「よし!到着っと!よーしいっくよー!」


「了解!トドメは2人で!」


「「うぉりゃぁあぁぁぁあ!!」」


「アォォオォオオオオン!!」


ドガァァァァァァァァァアン!!


2人は一斉に飛び上がり両腕のクローに力を乗せて斬撃を放つ。斬撃を受けたフェンリルは叫びながらド派手に爆散してしまった。辺りにブリザードフェンリルの素材が散らばっていく。


「これは.....高く売れる!」






その夜ファンタジーモールでは.......


「「「「かんぱーーーい!!!」」」」


秋の味覚たっぷりの料理作りのパーティーがファンタジーモールが行われていた。


「リオくんご飯よそってきたよー」


「え、俺もサナさんの分をよそってきたのに.......」


「「まぁいっか!2人で食べれば!」」


そこにファンタジーモールのハンドとテンが現れた。


「お疲れ様でした2人共........あれロードの姿が見えませんが」


「なんか夜風に当たってくるって」


「リオ君!今日はありがとね!よく分かんないけど.......僕のフェンリルへの恐怖心も無くなって暴走せずに戦えるようになった!これもリオ君達のおかげだよ!」


そう言うとハンドはリオの手を握って握手した。


「よし決めたよ!僕達ファンタジーモールは例え何があってジェネシスの味方だ!これからもよろしくね!」


「はい!もちろんです!これからもよろしくお願いします!」






その頃ファンタジーモールから少し離れたファミレスの一番高そうな席でピンク色の長髪の女性が窓を眺めていた。すると窓の向こう側では青髪の少年が夜空を眺めている。


「あら、あれはジェネシスのメガネくん事ロードくんじゃないかしら?やっぱり自分だけ残されている感じがするの?それもそうね~2人共どんどんパワーアップしていくんだもの........でも~本当にピンチになった時に最後に頼れるのは貴方かもよ?」


「お待たせいたしました~グラタンとオムライスでございます。オムライスはケチャップをかけるの無しでよろしいですか?」


「えぇそうよ、ありがとうね~♪そのメイド服とっても素敵よ♪」


店員のメイドさんは彼女のテーブルに料理を置くと可愛くお辞儀してその場を立ち去った。彼女はどこからかケチャップを取り出し文字を書いていく。


「I~LOVE~サファイアちゃん♪っと!あとは!」


小さな旗を5本取り出し指していく。赤色と紫色と青色と緑色とオレンジ色だ。まず最初にイバラは紫色の旗を刺した部分の周りを食べていき紫色の旗を抜いて皿の上に置いた。


「えーーっと確かあの紫色の高身長な子はハンドくんって言うんだっけ?フェンリルがタブーワードの........あれもモーゼの野郎の仕業ね。一番最初に体験した恐怖を一生のトラウマにしてしまうというプログラムを設定してみたいだえど何度も何度も頭を杖で叩かれたせいでそのプログラムは完全に壊れちゃったみたい。まぁ同時に数時間分の記憶も無くしちゃったみたいだけど♪でもこれで「ファンタジーモール」はOKね♪私の計画に一歩前進♪あとは........」


彼女は緑と青の旗の周りを食べてはその2つの旗を皿の上に乗せた。


「ここの2つは同時にいけそうね、そして最後はオレンジ色~♪」


ぱくっ♪


「うーん美味しい♪ごちそうさま~って.....あ、グラタンも注文したんだった..........」



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