第40話 君がいる意味
あるところに1人の少年がいました。
その子は生まれてすぐに父達に従いました、逆らう事もせずただひたすら父達の言う通りに.........。
しかし父の言う通りにしていれば、みんなに喜んでもらえる。次第に少年は喜びという感情を知りました。少年には妹がいました.....とても優しい妹です。
そんなある日、少年に不気味な笑みを浮かべるトカゲは言いました。
「人々は君に感謝しているだろう......なんせ君のおかげで世界が平和を取り戻せるんだから。でも平和が戻ったら君は用済みになって父親達に殺されるんだ......妹もね。」
「父達はそんな事をする人じゃない。」
そう言って少年は不気味な笑みを浮かべるトカゲを閉じ込めました。
そして少年のおかげで世界は平和になりました。復興の始まりです。少年の元に父達がやってきて初めて少年を褒めました。
少年は嬉しくなりました、しかしその淡い喜びはすぐに消えました。次の瞬間、父達は少年を殺そうとしました。
「チッ.........。」
あぁ、トカゲの言っていた事は本当だったんだ。人という生き物は自分勝手で残酷で他人を蹴落とす生き物......少年は人の本性を知りました。
少年は父達を殺しました......振り返ると妹は泣いていました。少年はすぐにその場を立ち去り、自分の脚で悪い大人を殺しました。
そうすれば世界はさらに平和になると考えていたからです。それでも世界は平和になりませんでした。
少年は自分がやってきた事が間違っていた事に気づいたのはかなり後の事でした。でも後戻りはできません。少年は誰もいない場所を目指しました...........。
エルフの森 ジャッジメントの屋敷にて
「リオ達は大丈夫でしょうか.....。」
私は三つの画面を見つめる。
「ミノタウロスでっか!!」
左の画面でサナが銃を構えている.....彼女の2倍以上はあるミノタウロスと対峙しているのだ。
「はは!どうやら私の勝ち確定みたいね!」
横にいる少女は弓矢を使ってどんどんともう1匹のミノタウロスにダメージを与えていく。このままではサナは負けてしまう。
「どうしよーーう!.......そうだ!!」
彼女は何かを思い付いたかのように手をポン!と叩く。するとサナはなんと変身を解除してしまう。
「何をやってるんですかサナ!」
「えーーーーっと確かこの辺に.....あった!これだ!」
サナは手探りで探したあとコートの内ポケットから何かを取り出す。あれは!!
「じゃじゃーん!パワーアップアイテムぅ~!」
「!!!」
彼女が手に持つ金属の物体。それが見えた瞬間私は自分のコートのポケットに手を突っ込む。
「ない!ないないない!」
いつのまに私が作っていたアイテムを........まさか私が眠っている間に!!!
「それじゃ使いまーす!ってこれどうすればいいの?」
「そうです.....それはカードとは違いデバイスにただ読み込ませても反応しません!」
「このボタンかな?」
「あっ!」
彼女がボタンの存在に気づいてしまった。そのまま赤いボタンを押してしまう。
\\ Limit break//
ボタンを押すと共に音声が流れる。
「かーらーの.....ほい!」
デバイスにパワーアップアイテムをかざす。
\\ It's time to break//
するとパワーアップアイテムが緑色に発光し始め、サナの腰にベルトが巻かれる。
「来た来た!やっぱりベルトだよね!」
ここまでの動作は正しいようで安心した、でもここからどうなるか分からない。まだ作ったばかりだから試験ができていない。
ベルトにはそのパワーアップアイテムを差し込む部分がある。
「ここにさせばいいんだね!チェンジ!」
サナは笑顔で勢いよくパワーアップアイテムをベルトに差し込む。ガチャンという音をたててベルトは光始めた。
「あれ?」
次の瞬間にその光は消え、ベルトからアイテムがすごい速さで飛び出す。
まるで子供が嫌いな食べ物をお母さんに怒られて口にしたは良いものの飲み込めず吐き出してしまったみたいだ。
「えー!!なんでなんで!!」
「やっぱりまだ使えないみたいですね.......勝手に持ち去るからですよサナ。」
「うっうう............まっ真面目に戦いなさいよ!!」
横で金髪の少女が叫ぶ。
一方その頃 メガネ君は
「はっ!!」
ブン!!
なんだこの一撃は........彼女があの巨大な斧を一振りするだけで空間がブレたようなに感じる。当たってしまったら.........。
「だったら.......!!」
僕はホルダーから一枚のカードを取り出す。そしてそのままデバイスに読み込ませた。
防ゲ!守レ!ガッキーン!ロード!守羅シールダー!!
横から魔法陣が現れ、僕の左半身までいくと消えてしまった。左で僕は盾を握っていた。
「盾ですか.........私の攻撃をどこまで耐えれるかしら?」
「さぁ........でも時間稼ぎにはなります。」
デバイスで技を選択する。
アイス シールド
ブリザードシールド!!
「おりゃ!」
盾を思いっきり地面に突き刺す。するとそこから氷の壁が現れ彼女の周りを囲む。これで閉じ込められた。
「それで私を閉じ込めたつもりですか?」
そう言うと彼女は氷の向こう側で巨大な斧を片手で持ち上げ振り回す。
「我が斧は大地の怒り.....いまこそその時が来た.......豪絶断ッ!!」
バキ!ドガッグサドガーン!!
振り回すだけで氷の壁にヒビが入り割れ、一瞬で粉々になってしまった。
「どうやら無駄だったようで..........いない.....!!」
彼女は周りを見渡す。僕には分かる、顔の表情はあまり変わっていないが心の中で驚いている。
「まさか.........上!」
彼女は上空を見上げた。
「そうです!氷の壁の他にもう一つ階段を作っておいたんです!さすがの貴方でも僕が上にいるだなんて思わないでしょう!」
落下しながらホルダーからカードを取り出しデバイスに読み込ませる。
The road to !the summit is !still steep、but open the road with a Deathsizer!!ロード!「斬刃デスサイザー」!
左腕が変化し僕の腕は盾は消えギルバのカマを握っていた。鎌は2本ある、その2本の鎌をオーロラさんに投げつける。
シュン!シュン!
「...............。」
その2本の鎌は途中まではオーロラさんに向かって回転しながら飛んでいたが彼女の一振りで起こった強風により吹き飛ばされてしまった。
「そんな!!」
でも僕は諦めない!僕も.......リオ先輩に追いつきたい!!背中に背負っていた斧を取り出し落下しながら振り下ろす。
「おりゃぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「!!!(彼の目が一瞬だけ赤く光った気が..........。このままじゃ直撃する。)」
すっ
「避けられた!!」
僕の斧はそのまま突き刺さってしまった。横で彼女が僕を見つめる。これは僕の負け...........。
「貴方の勝ちね。」
そう言って斧を持った彼女は立ち去ろうした。
「待ってください!僕は貴方に一撃を与えられてません!」
「...........。」
彼女は僕の方を振り返る。
「ほらここ見て......貴方の斧が地面に突き刺さった時に起こった衝撃が私のスカートに切り傷をつけたの。」
彼女は長いスカートを指差す。
確かにそこには切り傷が付いている。でもその切り傷はハサミでちょっとだけ切ったかのような.....普通なら誰も気にしないような大きさだ。
「それでいいんですか?」
「一撃を与えた事には変わりはないわ。それじゃ私は帰るから。」
彼女は斧を引きずりながら森の奥へと消えてしまった。近くの木に泊まっていた妖精達も彼女を羽を羽ばたかせながら追いかける。
「................はっ!待ってください!帰り道分からないんです!!」
僕はサファイア達がいる場所にどうやって帰ればいいか知らない。ここがどこなのかも!置いてけぼりにされてしまった.........僕は彼女を急いで追いかける。
おまけコーナー
ロードの顔には青色のバイザーのようなものがあり、その下に本当の目があります。口元の水色のラインは「涙ライン」と呼ばれるものでバイザーの下にある本当の目に繋がっています。
バイザーという名の仮面の下で彼は泣いています。




