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魔王軍のアウトサイダー  作者: 海月くらげ
18/23

戦線崩壊

 待っていてくださった皆様、遅くなり申し訳ございません。

 言い訳をいたしますと、身内が亡くなったり、精神的に沈んだりしていて何もする気が起きなかったからでございます。遅くなり大変申しわけございませんでした

 ビッグジョーの予感は的中していた。到着した転生者は戦場を一瞥すると味方を巻き込みかねないほどの大規模な火の玉の攻撃魔法を無詠唱で唱え一瞬で戦線を崩壊させた。壊滅的な被害を受けた魔王軍は阿鼻叫喚といった有様であった。

「腕が!俺の腕が!」

「死に・・・たく・・・ない・・・!」

「しっかりしろ!傷は浅い!」

「目が見えねえ!見えねえよ!」

「ああアアァァァァァァア!」

「落ち着け!血が足りなくなるぞ!」

ビッグジョーはその攻撃を大規模攻撃魔法と予測し、それを一瞬で発動せしめた転生者の規格外さに少しの間あっけにとられていたが、すぐに意識を切り替え魔法で指示を飛ばす。

「動けるものは負傷者を下がらせろ!戦えるものは武器を取れ!奴らに押し込ませるな!」

「ダメです!死傷者多数!立て直せそうにありません」

「なら壁だ!魔法壁でも土壁でもなんでもいい!魔法が使えるものは壁を作って時間を稼ぐんだ!少しでも長く!」

「り、了解です!」

「魔法が使えないものは壊れたゴーレムでも機械兵でも使って壁を作るんだ!」

 甚大な被害を受けた魔王軍はしかし、ビッグジョーの指示を聞き、落ち着きを取り戻そうとしていた。ビッグジョー自身も戦うべく最前線に向かおうとしていると嫌な予感が彼を襲った。

 大規模攻撃魔法とはその名の通り強力な効果を及ぼすが、それ相応の詠唱時間と魔力を消費する。詠唱時間は熟練のものであれば省略、破棄することが可能だが魔力だけはそうはいかずしっかり消費する。故にビッグジョーはあれほどのものを打てば、どれほど魔力が高いものでも最低でも1日は回復するまでにかかるだろうと想定していた。

「なんだ・・・ありゃ・・・」

 しかし空を見上げてみれば大きな魔力が渦を巻いていた。それはすぐに巨大な火の玉へと代わり再度落とされた。まるで念入りに焼くように最前線へと落とされた火は魔族だけを燃やし、鎮火した頃にはそこには灰すら残っておらず、あたりには静寂だけがあった。


 誰かが声をあげた、それは1人かもしれなかったし複数人だったかもしれない。男だったかもしれなかったし女だったかもしれない。しかし確実にあげられたそれは次第に周囲の人間へと伝播し、いつしかそれは雄叫びへと変わっていった。人間たちの士気はこれ以上ないほど上がっていた


 完全に崩壊したその場所をビッグジョーは悔しそうに見ていた。周囲にいる部下は呆然と立っている。中には絶望の顔をしているものもいた。響いてくる人間たちの声が嫌でも自分たちが負けたんだということを自覚させてくる。

「終わりだ・・・」

 誰かが呟いた。

 それに連鎖するように周囲の魔族たちも口々に呟く、我らの負けだと。


「ああ、確かに俺たちの負けだ」


 ビッグジョーが声を上げる。


「だが、終わりじゃない」

 言い聞かせるようにビッグジョーは話を続ける。

「敵は強大だ、だが弱点がないわけではない。今はまだ敵について何もわかっていない、しかし俺たちがわずかでも情報を持ち帰れば対策を考えられる、戦力を予測できる」

 暗い表情に変わりはないが魔族たちの顔はいくらかマシに見えた。

「さあ撤退戦だ!殿は俺が務める!」

これ書いている時に某本格スマホカードバトルの人気投票でリベリオンのパックから好きだったベルフォ○ットが2位でスキンにならなかったのですっごい萎えました。

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