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魔王軍のアウトサイダー  作者: 海月くらげ
12/23

新たなる兵器

最近メンタルが不安定通り越して逆に冷静です。

理由やらは聞かないでください

 魔族領の外れの方にある森の中、そこの奥深くにある工場。日に300体の機械兵を生産する工場のとある一室にレクターはいた。目標を遂げるべく日夜研究をしているレクターだが一向に進展がないことに今日も癇癪を起こしていた。

「クソが!どうしてこう俺がやろうとしていることは都合よく進まねえんだよ!」

 自分の作り上げた機械を蹴り壊しながら叫ぶ。しかしそうしたところでできないものはできない。一通り物に当たったあと机に座り設計図とにらめっこする。時たま自身が解読した古代遺跡の文献を開いたりしながら新たな設計図を書いては消し書いては消ししているうちに日が暮れてゆく。ここ最近はずっとこの生活のループであるが今日は違った。

「邪魔するわよレクター」

 工場内に十傑のひとり「拷問姫マグノリア」が入ってきたのだ。

「何の用だマグノリア、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ。ママに人のオウチに勝手に入るなって教わらなかった?」

「随分と偉そうに言ってくれるじゃない」

「俺はねぇ、偉いんだよ。お前に構ってやる時間なんて1秒たりともないわけ。わかる?」

 突然現れたマグノリアにレクターは一瞥もくれてやることなく応対する。

「・・・はぁ、もういいわ。拷問してやる気も失せた。軍からの書類やらを届けにきたわ、本来なら私の仕事じゃないのに・・・魔王軍も人手不足かしら」

 そう言って適当な場所に書類を置いてくマグノリア

「あんまり根を詰めすぎるとできるもんもできなくなるわよ」

「鬱陶しい、消えろ」

「・・・ッ!あんたってやつは!」

 マグノリアは怒ってそのまま壁に穴を開け、飛んで行ってしまった。さすがに振り返ってその様子を確認するレクターにあるひらめきが浮かぶ。


 _____________________________


 数日後、工場の外にレクターはいた、完成したあるものを携えて。

 

 巨大な甲虫の外殻に似た機械の翼、その内側に大量に搭載されたブースター。空気抵抗を極力減らすために限界まで細く設計された胴体や手足。胴体内には多数のブースターを吹かしても支障が出ないようなジェネレーターと電磁フィールドを発生させる特殊な装置が搭載されている。

 出来上がったものを見てレクターは満足げな顔をしている。早速戦闘試験を行うために試作兵に攻撃指令を出す、標的は勝手に持ってきたセラスのゴーレム達数十体だ。

 試作機はブースターを噴射し一瞬で空へと飛んだ後猛スピードで旋回飛行をし1体のゴーレムに狙いを定める。その後電磁フィールドを展開し、轟音とともにゴーレムへと突進する。攻撃を喰らったゴーレムは一瞬でガラクタと化した。その勢いのまままた上空へと昇りもう一体のゴーレムに狙いを変える。次のゴーレムはまっすぐ突進してくる試作機に攻撃姿勢をとる、がしかし攻撃が当たる直前でブースターを吹かし真横に軌道を変え攻撃を躱し、さらにブースターを用いてゴーレムの真横を通るように飛んでゆく。試作機の攻撃はゴーレムに当たりこそしなかったものの、かすった部分が大破してしまった。この試作機がゴーレム達を全て破壊するのに10分もかからなかった。

「ハッ、最高じゃねえか。こいつ一体を街に放り込んだら一体どれだけ死ぬんだ?数え切れないくらい死ぬだろうなぁ」

 まずは喜ぶレクターだったが彼の頭には今さらなる改修案や新しい機械兵を考えているのだった。

今回出てきた試作機はACVのEXUSIAをモデルにしました。

ACシリーズは4からVDまでしかやってないので初代とかやりたい気持ちでいっぱいです

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