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魔王軍のアウトサイダー  作者: 海月くらげ
11/23

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 あー疲れた

「それなら風◯行こうぜ」

『かわい子ちゃんたくさんいるところな』

 おっしゃ賛成!眼鏡っ娘いたらいいな

「は?ちっぱいツインテが至高だろJK」

『熟れた肉体もいいぞ』


みたいなデップーのようなひとり脳内会話をたまにしています

 魔王城には多くの部屋が用意されている。作戦会議室、執務室などの仕事をする部屋をはじめ、兵舎や武器庫などの軍事施設、etc,etc 。その中には当然トップシークレットになっている部屋も数ある。現在レクターはそのうちの一つの部屋に来ていた。部屋は一般的な応接室のような高価な装飾品が設置されているが、壁は盗聴できないように防音魔術が施されている。さらに、周囲にはその類の魔法や魔道具が使えないよう結界まで張られている秘密の会話に適した部屋だ。

 部屋にいるのはレクターと魔王の2人のみ、レクターは魔王の眼前であるというのにソファに深く座り足を組み、さらにその足をテーブルの上に上げている。しかし魔王はそれを気にせずに向かいの椅子に座る。

「さてレクター、話とは何だね?」

「ああ、突然連絡の取れなくなったアリバイに懸念していたよな?裏切ったぞあいつ」

「・・・そうか」

 あっさりとレクターから告げられた事を魔王は眉ひとつ動かさず聞く。

「何でも転生者(クソガキ)と一緒にいて人情だとか愛だとかくだらねえことを知ったんだとよ。薄情なやつだよなぁ」

「・・・なぜ君だけが知っている?」

「ルインの呪術(レーダー)にあった反応は3人だったけど4人もいたわけ、おかしいじゃん?だから何となく聞いてみただけ。他の2人は転生者と仲間たち(ガキども)と遊んでたから俺だけ知ってるってわけよ」

「他に知っている者は?」

「いねぇよ」

 一連の話を聞いた魔王は大きなため息をひとつ吐く。一瞬、悲しそうな顔をしたがすぐに怒りの表情に塗り替えられた。怒りのあまり握られた拳に力が入りすぎ手から血が出、大気が震えている気さえする。

「私は歴代の魔王と違い低階級の出だ、いらぬ苦労もしたし、舐められることも多かった。故に私の信頼できる者たちを集め十傑とした」

 話す声にだんだん力が入ってくる

「アリバイとは戦場になったある村で出会った、人間どもに襲撃され悉くを殺された村の生き残りだった。まだ幼かった彼女を人間どもは慰み者とされ、私はそれを助け育て上げた。そして信頼できる者として十傑に入れた・・・」

 魔王は怒りに任せテーブルを殴りつける、テーブルは真っ二つに砕かれた。その勢いのまま魔王は立ち上がる。

「不愉快だ!非常に不愉快極まるッ!ここまで舐められたのは初めてだッ!」

 砕かれたテーブルの残骸を踏み砕く。

「レクター、報告感謝する。私はこれより対策案を考えねばいけなくなった」

 魔王の姿が霧のようになったかと思うとそのまま消えていった。

 1人取り残されたレクターもいつの間にか出現したポータルをくぐって帰っていった。

感想もらえたし、タカキも頑張ってるし!俺も頑張らないとな!


文字数少ないのには目をつぶってくれるとありがたいです

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