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28.5 構いますヨ

(微妙ではありますが)ただネスをもふもふしてるだけという感じの回になってしまったので、『0.5』扱いにしてます。

 食事が終わった。

 刺身……うん、多分、美味しかった。

 いや、だってさ。色々ノックアウトされちゃって、正直、味なんて分かんないってのっ!!


 で、その元凶。『続き』等と妙な事を言ってあたしを惑わした(?)ネスはというと。

 あたしの膝に頭を乗せて、ゴロゴロと喉を鳴らしながら尻尾を振ってます。そしてあたしはそんなネスをモフり中。


 うん。モフってます。もふもふしてます。だってネスってば、食べ終わった途端に獣化して、あたしの膝に頭をぽふんと置いてきたのだ。

 続きって……存分に撫でろって事!? いやもう、我慢しなくていいなら徹底的にモフってやるっ!!


 そんな訳で。

 最初の内は頭をなでなでしてたんだけど物足りず。

 頭を膝から下ろし、全身をもふもふする。ちょっとだけネスの耳が垂れた気がするが……今は普通だから本当に気の所為だったのかも? まあ、いいや。


 いやー、ユキヒョウってライオンとかと同じ猛獣でしょ? だからモフり甲斐がある事ある事。

 獣化したネスの体長は……だいたい、150センチくらい? ネスの身長ってあたしの目測からすると190くらいだから、獣化して約40縮んだ事になる。……その分の体積はどこいったんだろう?

 まあ、くだらない疑問は放っておいて、と。


 獣化したネスの姿は、うん、動物園とか写真集とかで見るヒョウだ。体毛は、ネスの髪色と同じ黄色味がかった灰色で、暗色の斑紋があり、お腹は白い。ユキヒョウって種族名がしっくりくる。

 耳は小型で、先端が黒いのも、瞳がくっきりしたアーモンド形で灰黄色なのもネスと一緒。人の姿も獣化した姿も色彩は変わらないようだ。

 ヒョウらしく、鼻はやや長めで、目は上部に位置している。

 全体的に見てヒョウってシャープで美形な動物だよなーって思っていたけど、やっぱり綺麗だ。これが人の姿を取るんだもん。イケメンになるのは当然だよね。


 何をしてもゴロゴロ喉を鳴らしているネスの足を軽く持ち上げてみる。

 あ、思っていたよりも太い。しかも、短い? 人の姿のネスはちゃんと足が長いのに……その体積は以下略。あ、筋肉質っぽいのがネスって感じだ。足の裏は大きく、長い毛が生えているため肉球が埋もれている。

 んん? あ、そうか。

 ユキヒョウって、標高の高い山脈に住んでいて、断崖なんかを歩くんだから、しっかり踏み締められないとマズいのか。だから足裏が大きい、と。

 それに標高が高いって事は、雪がかなり大量に降るだろう。その雪に埋もれない様に、滑らない様にって毛足が長く進化したんだね、きっと。

 ほぉ~。もふもふとぷにぷにが合体していて面白いモフ心地ですよこれは。肉球が硬くなってないのが不思議。これが異世界仕様? それとも獣人仕様? どちらにしろ、仔猫のぷにぷによりは少し硬いけど、成猫よりはかなり柔らかい。気持ちいー。


 もふぷにしていたら、ネスがゴロゴロ喉を鳴らしながら尻尾であたしをてしてしっとしてくる。他も撫でろって事?

 ネスって撫でられるの好き? 結構、自己主張激しいな……まあいいけど。


 自己主張してくる尻尾を掴まえたら微かに震えた。え? もしかして、よく聞く性感帯とか?

 いやでも、耳を撫でた時はこんな反応なかったし……? 確か耳も性感帯だとかって聞くよね?

 もみもみ、なでなで。取り敢えず、いじってみる。

 あー……やっぱり、なんか悶えてる?

 普通の猫やヒョウとかと比べてかなり長くて太い尻尾。長い毛に覆われているから、体とはまた違ったモフ心地であたしとしては嬉しいんだけど……。

 もふもふ。もみもみ。なでなで。

 やっぱり、プルプルしてる。

 んー……あ、看破魔法使ってみようか? 性感帯なら、ほどほどにしておいた方がいいだろうし……。


『看破結果』

 ネスフィルの尻尾

 現在、くすぐったいのを我慢している


 おいっ!!?

 出たよ、出ましたよ。しかも、欲しい情報だけが!

 でも、えっ!? くすぐったかっただけ!? ネスの弱点、尻尾!?

 というかあたし、くすぐっているつもりないんだけど!? ネスってば、くすぐったがりなの!?


「……ネス」


 呼び掛けると、振り返る涙目……どんだけくすぐったいの……。


「……くすぐったいの?」


 こくんと頷く。


「じゃあ、触るの止めた方がいい?」


 ぶんぶんと振られる首。どうしろってのよ……。


「……尻尾を触っても問題ないって事?」


 言葉もなく頷き、ネスがごろんと横になった。お腹丸見え。見るからにもふふわ。

 うーん。尻尾も捨てがたいが、こっちのふわふわも捨てがたい……。


 ――うん。尻尾は人間バージョンのネスでもモフれるから、お腹とか、獣化している時じゃないとモフれない方を楽しもう。

 ……人間の姿なネスの尻尾を弄るあたし……やば、見ようによっては痴女? いや、ネスが大丈夫なら問題ないか、うん。


 名残惜しく、尻尾をもうひと撫でし、先端をちょこっとくすぐる様に擦ってみる。

 あ、ネスの体が縮こまった。そして、やっぱり涙目。

 そんなにくすぐったいなら、触ってもいいって頷かなきゃいいのに……やれやれ。


 さてと。

 このまま尻尾をくすぐってネスを弄るのも楽しそうだけど、今はあたしのモフ欲を満たす方に専念しよう。

 真っ白いお腹に手を伸ばし、わしゃわしゃしてみる。おや? 背中を撫でた時とは少しだけ感覚が違う?

 大きな体に手を回し、お腹と背中を同時にさわさわしてみる。うん、やっぱり。少しだけ手触りが違う。背中の方が固めで温かく、お腹の方がふわふわなんだけど冷たい。

 ……太陽に当たっているかどうかの差? この世界も紫外線で痛むとかあるのか?

 んー……今度、シャンプーとブラッシングさせてもらおうか? せっかくのもふもふなんだから、素晴らしき手触りを維持して欲しい。あたしの欲望の為にも。


 抱き付く様な格好で手触りの違いを確認していたら、ネスがちょいちょいとあたしを突っついてきた。

 何かあった?

 体を起こしてネスの顔を覗き込んだ途端、ネスの腕があたしを――うん? これってじゃれてる? それとも拘束!? なんか知らんが、抱きかかえられてしまった。

 あ、でも、重くはない。ネスのお腹の上に抱え込まれた様な感じだから。うん。もふもふに密着。

 まあ、そんな体勢だというのに、ネスはゴロゴロとあたしにもふもふを擦り付けてくる。これはマーキング? なに考えてるの?


 まあ、いいや。ネスなりの理由があるんだろうし、後で聞ける時に聞こう。


 それよりも、もふもふが目の前にあって放置する方が頂けない。

 手が届く範囲を思う存分、撫でたり、くすぐったり、梳いたりと、様々な方法でモフる。うん、気持ちいい。

 それに合わせてネスのすりすりが強くなるが、あたしの体は痛みすら訴えない。いや、妙な体になって冗談じゃないと思ったけど、今この瞬間だけはありがたいかも? もふもふ堪能できるのが何よりでしょ。


 ネスが首をぐりぐりと押し付けてくる。おふ。もふもふな首回りの毛がーーー!!

 我慢できず手を伸ばしてぐりぐり。うわっ、もふっだよ、もふっ! ヒゲがちょっとくすぐったいが、それすらもイイ!

 骨格はシャープなのに長い毛で覆われているからか、ちょっと太めに見える首。顎下をぐりぐりぐり、コチョコチョコチョと強めに掻いてあげつつ、首回りも撫でる。目を細めてゴロゴロ、尻尾もふーりふり。……まさに猫だね。

 どうせだから、顔も撫でてみる。拒否はされない。それどころか、自分から押し付けてくる。

 おお! 大きな猫(違う)だけど、とろーんとした顔は可愛いっ!!


 そんな風にネスと戯れて(?)いると。

 べろん、と、ざらざらな舌で顔半分近くが舐められた。ネ~~~ス~~~。


 って、ん? なんでネスってば、首を傾げてるの?


 ……あ、やば。

 あたしってば、見た目はしわしわなおばあちゃんだけど、肌は艶々ぷるんだった。視覚と触覚にかなり差があるんだもん、あれ? って思われるのは仕方な――


 再び、べろんと舐められた。しかも、反対側……。


「ネス……」


 呼び掛けるもご機嫌なネスは気にもせず、三度目のべろん。


「あんた、自分の大きさ考えろっ! 顔全体を舐めてどうするっ!!」


 むにーっと両頬を引っ張るが、それすらも嬉しいのか尻尾が揺れてる。むむむ……。


 よし、ちょっとお仕置き!


 前足の付け根をぐりぐりと撫で、あたしを抱え込む腕が緩んだ隙に起き上がる。

 勢いよくネスの背中の後ろの方に圧し掛かり、尻尾の付け根をこしょこしょこしょっ! 尻尾をもみもみもみっ!!

 尻尾の付け根辺りは猫の性感帯。本来なら、最も快感になる場所なんだけど……。


 ふっ、やっぱり。縮こまったり伸びたり、ネスがクネクネ動く。

 悶えていたり、くすぐったいのを我慢したりと、違う感覚が交互にきて大変だね~。


 ぺしぺしぺしと両腕が地面やあたしを叩く。あ、ギブアップ? しょうがないな~。このくらいで許してあげますか。


 あたしが尻尾とネスの体を開放してあげると、ネスは即座に起き上がり、人間に戻った。服はちゃんと着てるよ? 獣化した時とかどこいくのか謎だけど。

 あ、ネスってば涙目のままだ。か~わい~(笑)


「リ、リジー」

「なに?」


 涙目のままあたしを見てくるネスに、にっこりと笑い掛けてみる。

 あ、モジモジし出した。視線がさまよい、そろーっと覗き込む様にあたしを見上げてくる。


「ま、また、撫でてくれるか?」


 ……………………


「……イイヨ」


 片言で返事をすると、ネスは何度目かのへにゃっとした笑みを見せ。


「リジーになら、どこを撫でられても嬉しいから。たくさん、撫でてくれ」


 …………オイ


「し、尻尾も……少しくすぐったいが、触ってもらえるのは、気持ちいい」


 おいおい。


「あ、でも、獣化した時だけじゃなく、人の姿の時も撫でてくれ」


 おーい。


「リジーに触られるの、好きだ」


 おいおいおーーーーいっ!


 ちょ。最後の最後にそれっ!? そんなセリフ言っちゃうっ!?


 って、そこで照れるなっ! 赤くなるなっ!

 恥ずかしくなるくらいなら、最初から言わんでいいっ!

 これ、言われた方がもっと照れ臭いぞっ!?


 あああああぁ。

 ネスに天然入ってると思ったのは間違いじゃなかった?

 いやこれ、天然というより、確信? そっちの方がタチ悪い。


「ネス、あんた、言葉はちゃんと選べ。その言い方だと、変な勘違いしたストーカー予備軍を作るよ」

「すとー?」


 不思議そうにネスは首を傾げ。


「恥ずかしい言葉な気はするが、リジーにしか言わないし、言うつもりないが?」


 ダメだ、こいつ――!!!

 その言葉がまずいんだって理解してる!? してない!? どっちだっ!!?


 って、またまた照れ臭そうに笑み崩れるなぁーーーーーーっ!!!


 はぁ……なんというか、これは……もしや……



 天然のたらし? いろいろとヤバくね?

消化不良なもふもふ……(´;ω;`)

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