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桜の咲く頃  作者: naomitiara-tika
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離婚と出世

この物語は創作です。モデルはありません。

美雪と旦那はとっくの昔に寝室を別にしていた。


美雪は毎日の外回りでヘトヘトだったし、旦那も高級カーテンや絨毯を扱う先輩の会社を手伝っており、仕事には困らなかったが、いつも人手不足には悩んでいた。ヨーロッパにも年がら年じゅう買い付けで出掛けていた。



子供達の小さな頃は、普通に夫婦で子育てをしていたのだが、幸か不幸か、美雪が働き出して忙しくなった頃、旦那の会社も成功し出し、2人揃って殆ど家にいないような状態になった。



美雪の弟夫婦が、同じ市内に住んでおり、美雪の母親がそこで世話になっていた。が、美雪が働き出してからは、その母親がしょっちゅう泊まりに来てくれていた。そもそも美雪の家はその母親のものであった。



旦那は仕事が忙しいのを名目に帰らない日が続き、生活費だけは入れてくれてが、正体不明?よくわからないような日々が続いた。



普通の夫婦は、そこでぶつかって大騒ぎするんだろう。切った貼ったやるんだろう。しかし美雪はその面倒臭いのが嫌であった。とにかく毎日毎日契約と人間関係でボロボロで、他の何にも煩わされたくなかった。



ワガママなのは自分でも分かっていた。でも、それでもこの状態を無視して知らんぷりして生活しようと思うぐらい、毎日疲れていた。



旦那は旦那で、過労でピリピリしていたので、たまに会った美雪の顔を見ると、いちゃもんつけて怒鳴り回した。さすがの美雪も言い返す。



普段のコミニュケーションが全く出来てない2人はお互いだけを責める。その繰り返しだった。そんな喧嘩する時だけの花火のようなやり取りをした2人は驚くかなその生活をなんと10年やり過ごした。



美雪の家は珍しい三階建で、1番上に旦那が1人で居座っていたのだ。変な話、美雪と子供達と母親は下のリビングでノンビリ寛いで生活した。



『まるで、下宿人を置いているようだね?この家は?』

と、母親に挨拶にも降りて来ない婿を非難して、母親は皮肉たっぷり美雪に愚痴っていたが....



美雪の旦那が正式に離婚して出て行ったのは、美雪も旦那も同じ年の45才の時。美雪がまさに支社きっての営業所の副所長として、本社から任命された年だった。支社からはもう1人の同期が出た。



まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。しかし、美雪の本当の苦労はその時からだった。


旦那は出て行きましたが、大出世?さぁ、どうなる美雪?

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