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桜の咲く頃  作者: naomitiara-tika
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佐藤王国とは?

この物語は創作です。モデルはありません。

美雪は、思いがけず火の粉を被った佐藤との契約の件で、米川支部長の意見を聞いてみた。



所長に話した通りに今回の契約の経緯を米川に説明し、最終的には所長が間を取り持って、二件とも佐藤、美雪の折半扱いになった事、お客さんにはその旨は黙って置く事などを話した。



お客には、お家騒動の話を聞かせないか方が良い事もある。神経質なお客によっては、そんな複雑なシステムなら一切契約しませんと言い出す客も多かったからだ。



今日は米川のお客が、やっている小綺麗な居酒屋に来ていた。米川は美雪にお代わりのレモンハイを勧めながら、意外な話をしてくれた。



『ごめんねぇ。貴方にもっと早くに話したしておくべきだった。あの人って(佐藤支部長の事)、伸びて来た次のスター候補はまず、潰しにかかるのよ。私達、他の支部長、全員が経験済みよ』



話はこうだ。



米川を始め、他の4人の支部長も、契約が安定して取れ出したり、採用(働く人を会社に誘う事)が続いて注目を浴びて来たりして、目立って来ると、なんやかんやと横槍を入れ始め、少しでも佐藤と契約が被ると、今回の美雪のようにいちゃもんを付けて来ると言う。



『折半でしょ?取り上げられなかっただけまだマシよ。人によっては入ってた職域取り上げられたり、契約もお客に直談判して、影で契約し直しさせたりね?あの人億万長者でしょ?お金には困らないからさ、お客にお金渡して黙らすのよ。』



嘘か誠か、近くの地方銀行に佐藤の口座に3億入って入ると言う。そこの銀行の支店長が転勤して来るとまずは佐藤宅に挨拶に行くのだとか?佐藤の旦那も小さな中古会社の社長で、バブル期に外車を売りまくって一気に儲けたらしい。



今まで、なんのかんのと佐藤の妨害を受けながら、生き残って来たのが、今の営業所の先輩達って事になるらしい。



佐藤が気に入らなくて、またその仕打ちに耐えられなくて、どれだけの営業員が退社していったかわからないそうだ。代々の所長達も逆らえない無いのだから。



美雪はそれを聞いて複雑だった。なんでそんなお金持ちの、安定した人が周りを潰しにかかるのか?若い人が今後育たないと困るんじゃ無いのか?



『自分の王国なんだろうね?自分は王様、所長は秘書。他の支部長達は重臣その4ってとこじゃ無い?でもそうは言っても年じゃ無い?貴女みたいに若くて、いつか自分を乗り越えそうな人、本能的に分かるんじゃ無い?動物的な感覚の持ち主だよ?』



みんなお利口さんだから、表面的には誰も佐藤には逆らわないし、チヤホヤしている。もちろん所長もだ。しかも、佐藤はみんなを引き連れて飲み会を良くやり、会計も全て佐藤が持つ。寿司なんかもお取り巻きを連れて奢りまくる。気のいいところも沢山あるのだ。



それなのに、自分の契約や、支部の後輩を辞めさせられたり、泣かせられた、こじれた経験者ばかりなので、みんな内心は佐藤を憎んでいる。感謝している反面もあるのだろうが。米川もその1人だそうだ。




そっか。じゃ、良く納得出来ないけど、どうやら次のターゲットは私って事だね?受けて立とうじゃ無いの?美雪のまた悪い癖で、やられると黙ってられ無い、天邪鬼根性がムクムクと沸き起こる。



米川は2人分の会計をしながら言った。

『まず、なんでもいいからちょっと引っかかると思ったら、すぐに所長と私に報告してくれる?あと契約して来る時は、全部状況を調べてから行くって事、忘れちゃ駄目よ。それが最初的に自分を守ってくれるから』

っと。



クソ!私が正規に貰って来た契約になんでこんなに、ケチが付くんだ?美雪は米川のアドバイスに頷きながらも、内心怒り心頭だった。



しかし、佐藤との衝突はまたもややって来た。

あれま?佐藤支部長は王様でしたか?なかなか面倒くさそうなおば様じゃない?美雪大丈夫?

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