副所長としての出発
この物語は創作です。モデルはありません。
2つの保険会社が合体して、より大きな会社になる。
そのために、所長不足で、現場で走り回って来た女性達を教育して、所長にさせようという、システムが、試みに上がった。
美雪達、40代から50歳までのトレーナー、支部長40人がまず、全国の支社から副所長候補として、選出、研修を受けた。
副所長はいずれ、所長になるために、各営業所所長の元で見習いをする。期間は3年間。3年間の間に所長になれなければ、降格。元のポジションに落とされる。
給料は総合職としての基準。所長にならないとしても、3年間はいままでの2倍の給料、その他、駐車場をタダで使える、業務用の携帯を会社から支給、所長と事務員が見れる社用メールを見る事が出来るなど、様々な特権が与えられていた。
本社研修を受けて、支社に戻って支社長から正式に副所長に任命。同じ支社から支部長から抜擢された同期が一人排出された。美雪より3つぐらい若い。
美雪は支社に入っている西営業所と言う所の副所長として、同じく同期の子は今までの営業所の副所長として働く事になった。3年間、所長見習いとして、所長に付いて仕事を習うのだ。
仕事は激務だった。
1番やりずらかったのは、営業員、特に支部長連中のは視線の厳しさであった。
女の副所長とはなんぞや?
日々営業で身を削っている女達の刺すような視線、一挙一動をあげつらって批判、悪口、中傷が出るのは、これまたお約束と言えようか?
毎日の仕事は辛い事ばかりだった。収入も倍になった代わりに、営業員達の尻拭いや、集られ、貸し倒れなどの莫大な出費がかさみ、挙句、所長にも能無しと責められ、味方は誰も居なかった。
唯一、同期の子としょっちゅう連絡を取り合い、友達になった。そして、本社研修を受けた時にその同期の子も含めて5人の仲良しグループが出来た。5人の結束は固かった。
全員がそれぞれの地方で、孤独と限界と戦って居た。
支社初、女性の副所長として、出発した美雪、まだまだ苦労は続くようですよ?




