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帰ってくるのがはえーよ! だらり現代生活記  作者: 国後要
なんてことのない現代生活という名の異常な現代生活
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これが貴様らの祖先を絶滅させたエネルギーの源だ!

「しかし、派手にぶっ壊しましたね。動力炉が壊れてる以上、修理にかなりかかりますよ」


「そーすか。まぁ、生身で戦った方が強いんで、別にどうでもいいっす」


「ちゃんと性能使いこなしましょうよ。今のあなただと、これを使いこなした方が何倍も強いですよ」


「そうなんですか」


「そうなんですよ」


 魔法でJUSTICEを修復し続けている店主さんをぼんやり眺めつつ、視界の端で修復している宇宙船を眺める。


「中に乗ってる奴死んでなかったんですかね」


「ああいうのは殺しても復活するんですよ。何度でも蘇るわけです」


「バルス使えるやつ呼んでこないと」


 とはいえ、蘇るというなら何度でもくたばってもらうまでだ。


「喰らえ! 勇者ビーム!」


 適当にビームを放つ。技名も適当。

 しかし、発射されたビームは一撃で宇宙戦艦を粉砕する。

 技名は適当でも威力は適当じゃない。


「非常識な真似してないでJUSTICEで戦ってくださいよ」


「壊れてるんでしょ?」


「もう直りました」


「修理に時間かかるんじゃなかったんですか」


「ええ。5分もかかりました」


 それ時間かかるって言わない。

 とはいえ、修復してくれたのはありがたいのでもう一度JUSTICEに乗り込む。

 魔道書で制御出来るそうなので、適当な魔道書をアイテムボックスから取り出す。


「店主さーん。魔道書ってネクロノミコンとかでいいですかね?」


『JUSTICEのメインフレームはそういうのと相性がいいですけど、武装とは相性が良くないですね。錬丹術系統の魔道書ありませんか?』


「抱朴子ってのがありますけど」


『葛洪の理論書ですね。悪くはないです。でも使ってるのは宝貝ですから、神仙伝とかの方がいいですね。最高なのは封神演義の原書なんですけどね』


「ああ、それもあります。んじゃこれを」


 ぼろい巻物を取り出し、えーと……。


「店主さーん、これどこに設置するんですかー?」


『適当な隙間に叩き込んでください』


「はい」


 言われた通りに適当な隙間に巻物を叩き込む。

 それと同時にJUSTICEの内部構造が活性化し、武装類に魔力が漲り始める。

 おどろおどろしい凶悪な魔力を滾らせる魔道書なだけの事はある。


 加えて、オレ自身にも魔力が流れ込んでくるが、それは気合いで制御してJUSTICE全体に伝播させる。


「へぇー、こりゃいいな。確かに強いわ」


 意識が融合するというかなんというか。うまいことは言えないが、自分自身まで強化されてる事はわかる。

 魔術の集大成なだけの事はある。


「さて、んじゃ、行きますか。気賛!」


 魔道書を取り込んで使えるようになった魔術……というか、仙術。それを発動する。

 圧縮された何らかのエネルギーが鋭く発射され、その一撃で再生し始めている宇宙戦艦を吹き飛ばす。


「三尖刀!」


 刀とは言いつつも槍である宝貝を召喚し、それを手に一気に敵部隊に突撃。

 槍の一振りで戦艦をぶった切り、吹き飛ばし。


 時折放たれる反撃も回避する。避けきれないものは受け止めるが、展開してる魔法障壁も、装甲強度も、先ほどより桁違いに上昇している。

 致命打になるような攻撃は一つも受けず、次々と艦隊を吹き飛ばす。


『なかなかお見事ですね』


「そりゃどーも」


『さて、では、私が後片付けをしましょう』


 そう言うと同時、FOOLがボロボロの外套を脱ぎ捨てて装甲を晒す。

 特に面白味のない普通のロボットだった。

 どこぞのボロットみたいなのだった笑えたんだが。


『とうっ』


 そして、FOOLがなぜか自分の胸に腕を叩き込んで、なんかを引っ張り出した。


「店主さん、なにやってんすか」


『実は機械神の最強技は自爆なんですよ。というわけで、自爆です』


「ごめん、ごめんねTHE FOOLってことですか」


『いえ、むしろテメェらなんぞにこの地球は渡さん。もう一度滅びやがれ。って感じでしょうか』


「なるほど」


『では、自爆』


 危ないので爆発する前に全力で逃げた。

 ほぼ亜光速で逃げ、背後の爆発圏から脱出。

 そして、こっちにすっ飛んできた店主さんをJUSTICEの手で受け止める。


『ごぼっ』


「あっ」


 ミンチよりひどいことになってしまった。


「酷い有様ですね……」


「ええ……まぁ……非常に酷い有様で……」


 いつの間にか隣に座っている店主さんに返事を返す。

 さらっと蘇らないで欲しいし、当たり前のように密閉空間の中に現れないで欲しい。


「しかし、綺麗に吹っ飛ばせましたね。まさかここまで凄い威力になるとは」


「やったことなかったんですか」


「ありませんよそりゃ。今回は自爆させたらどれくらいの威力が出るかの実験でもありましたから」


「なるほど」


 しかし、本当にとんでもねぇ威力だ。オレ、こんなもんに乗ってるのか……。


「しかし、邪神とかそういう感じのってマジでいるんですねー。これなら最弱無敵の無垢なる刃とか出てきそう」


「いやぁ……出て来たらさすがにまずいんじゃないですかね……」


「まぁ、確かに……」


 邪神的なアレでループさせられてるってことになるからな。いやだよそんな世界。


「まぁ、とにかく帰りますか」


「そうですね。帰りましょうか」


 というわけで、店主さんの魔法で元の世界へと帰還するのだった。

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