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帰ってくるのがはえーよ! だらり現代生活記  作者: 国後要
なんてことのない現代生活という名の異常な現代生活
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スカートは鉄紺トロピカルグリーンのみ可とする。深緑は不可。

 ジルの中学校通学が決定した為に、なぜか保管されていた千里の中学時代の制服と、オレの鞄などがカーチャンの手によって発掘されて来た。

 ちなみに修也は元千里の鞄を使っていたりする。千里のがぶっ壊れたらオレの使う予定だったんだってさ。


「へぇ、タカヤってこれ背負って学校行ってたんだ」


「まあな」


「私も昔はこれ背負って学校行ってたっけ……」


「高校どこだったん?」


「らめぇとか言いそうな学校に通ってた」


「読み方違うだろそれ」


 確かに訓読みにすればそのまんまだが、正式名称と違うぞ。


「そう言えばお前の前世の家ってこの辺りにあるはずなんだよな」


「うん」


 そう言えばジルの家を探してない事に今更ながら気付いた。


「あとで探しに行ってみるか?」


「んー、別にいいよ。こんなんじゃ両親に会っても仕方ないしね。変に混乱させるだけだろうし」


「あー……まぁ、日本人の娘が銀髪になって帰ってきたら色々と混乱するだろうな……」


「しかも異世界に帰っちゃうんじゃね……ずっと一緒に居てあげられるなら会いに行ってもいいと思うんだけどさ」


 なるほどなー……。


「まぁ、そう言うわけで、あんまり気にしなくて大丈夫だよ」


「そうか?」


「うん」


 まぁ、ジルがそう言うんならいいんだが……。


「ところで、この趣味の悪いジャージってやっぱりまだ変わってないんだね……」


「オレンジ色のジャージか。諦めろ」


 全力で原色のアレ。正直あの色はねーよ。


「今の校長もヤクザみたいな顔してるのかな?」


「おい、失礼なこと言うな。組長と言え」


「そっか、歳食ってるから貫録あるもんね」


 なぜかあの中学の校長は代々筋者のような顔をした校長が赴任する。

 ちなみに小学校には窓際社員みたいな校長が来るとのことで有名だ。酷い小学校なので、本当に左遷されてるのではないかと噂である。


「これ、名前がタカヤだね。上は大きくても大丈夫だけど……下は、どうかな」


「サイズは合うだろ」


「ん、そうみたい。……タカヤ、短足だったんだね」


「お前の足が長いだけです」


 オレの足が短かったのではない。ジルの足が長すぎるだけである。

 というか、ジルは反則的なくらいスタイルいいんだよ。身長も160の後半くらいあるみたいだし。


「制服の方はどうだ?」


「着てみる」


 部屋から出て行き、数分程待っていると、制服を着用したジルが戻ってきた。


「スカートの丈が短いな」


 いや、足長いから短く見えるだけか……千里だったら膝丈だったんだろう……。


「ジル、ウエストきつくないか? 肩幅は? ウエストはきつくないか? 袖口の長さは? ウエストはきつくないか?」


「なんでそこまで執拗にウエストを気にするかは分からないけど、ちょっとゆるいかな」


「なんだ、やっぱりか」


 まぁ、千里がジルにスタイルで勝てるわけないよな、などとこの場に千里が居たら殺されそうな事を考えつつ、制服姿のジルを見る。


「うーん……イモ臭い制服でも銀髪の美少女が着ると、ここまで華麗に見えるのか」


「ただしイケメンに限るの亜種かぁ……」


 そうそう、ブサメンが着てたらダサい服でも、イケメンが着てたら独特のファッションセンスってことで許容されるみたいな感じ。


「つまり、美形はきたない」


「そう言うことを言うのは忍者でござるな」


「きたないな、さすが忍者きたない」


 まぁ、ブロントさんはさておいて。


「とりあえず、制服は脱ぎなさい」


「そう言うのは、ほら、ベッドの中で……ね?」


「そう言うこと言ってるんじゃないです」


「着たままのほうが好み?」


「そう言うことでもないです」


 とりあえず色ボケを部屋から追い出して着替えてくるように言っておく。


「やれやれ……ジルの色ボケにも困ったもんだな、ルミエ」


「はい……お嬢様はサイケデリックなところがありまして……」


「頭の中はいつでもエレクトリカルパレードだもんな」


 表面的におしとやかに見えるけど、タカネ二号みたいなジルもまたジルなのだ。

 口に出してないだけで、頭の中ではアホな事をいっぱい考えてるだろう。

 というか、口には出してないが、妙な行動取る辺り口に出すのを自重してるだけのような気がする。


「ジルのユーモアセンスをレンに少し分けてやったらちょうどいい感じになると思うんだけどな」


 足して2で割ったらちょうどいい感じになるんじゃないか、あいつら。


「まぁ……ですが、レンは生真面目だからこそのよさがあると思うのですが……」


「その意見にはオレも賛成ですけど、堅物すぎて友達出来るか心配で……」


「ふふふ……まるでレンの父親のようですわね。名実ともにレンの父親になりませんか?」


「あなたレンと母娘の縁切ったんですよね?」


「そう言えばそうでしたわ……」


 うふふふ、とお淑やかに笑う秋穂さん。結婚してください。


「ですが、レンに友達が出来るかは私も心配ですわ……あの子、友達が全く居りませんでしたから……」


「あー……」


 そう言えばぼっち勢だったもんな……。


「たしかに凄く心配だ……」


「ですわね……」


 どうしよう、一度気にしだしたら凄く心配になってきた。

 あいつ、うまくやってるんだろうか……。

 学校つまんねえとか言ってたし、友達一人も作らないで卒業まで……とかありえそう……。

 ヤバい、どうにかしてやらないと……。

作中でジルが言っていた高校は三桜高校と言われる高校の事です。さんおう、と読むのですが、みさくら、と読めなくもありません。

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