情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ
麻雀を打ちつつ思う。高校生がこんなことでいいのだろうかと。
高校生ならもっとこう……若さ弾けるような行いをすべきだと思う。
「麻雀なんてオッサン臭い遊びは終わりだ! 若さ弾けるような遊びをしようぜ!」
「黙れ。箱割れしそうだからと言って逃げるな」
「やめるなら1点100円だぞ」
「高レート過ぎるぞふざけんな!」
1点100円なら箱割れてしまったら250万円だ。
高校生どころか、大人でも早々払えるもんではない。
こうなったら……イカサマするか。
まず身体加速と時間加速を併用して……。
「出来た」
国士無双である。そんでもって次に引く牌に上がり牌を仕込んだ。
これで問題なくオレの勝利である。
時間加速を解除し、ローザが牌を捨てるのを待つ。
「あ、それポンするね」
「あああああああああああああああああ!!」
「!? 驚かせるな!」
ローザに怒鳴られた。
お、オレの国士無双が……。
しかし、どうせ香苗の次の早川が引いたらどうせ捨てるはずだ。
そうなれば、早川にロンをぶち当てて……。
「あ、香苗ちんそれロン」
「えーっ!?」
「テメェふざけんなぁ!」
「うえっ!? お、俺なんかしたか!?」
「オレの役満を返せ! 役満を返せぇぇぇ!」
早川の首根っこを掴んでガックンガックンと揺さぶる。
オレの役満を……! オレの役満をぉぉぉぉぉ!
「クソッ! 麻雀なんかやめだ! どうしても続けたけりゃ脱衣麻雀にしろ!」
ブチ切れてその場に寝転がる。あーもうやってらんねぇ。
「まったく、しょうの無い奴だ。では、花札にするか」
「えー、私、花札のルールなんて覚えてないよぉ。こいこいにしようよ」
「それは二人用だ。しかし参ったな。では何をする?」
「四人居るし、ドカ」
「友情破壊ゲームはやめろ」
跳び起きて早川を制止する。そのゲームだけはヤバイ。
特にローザにやらせるとヤバイ。ドSだから。
「では、カタンでもやるか?」
「なにそれ?」
「知らんのか。我がドイッチュラントで大流行したボードゲームだ」
「知らねぇ。それにボードゲームは飽きた」
「では何をしろというのだ」
「だから脱衣麻雀だな」
「却下だ」
ちっ、にべもない。
そう思いつつ、ローザの乳を凝視する。
……1年前より育ってやがるぜ。くっ、流石は外人。戦闘力がまだ上昇してやがるとはな。
これは是非とも脱衣させるべきだ。間違いない。
「どこを見ている」
「お前のおっぱいに決まってんだろ」
「……まさか、そこまで堂々と言い切るとは思わなかったぞ」
その言葉と同時に、ローザの鉄拳制裁を貰った。ちょういてぇ。
ついでに早苗にも鉄拳制裁を貰った。
こっちもちょういてぇ。
「タカちゃんのえっち! へんたい!」
「男はみんな変態なんだよ。なっ、早川」
「ばっ、おまっ、同意求めんな!」
いや、知ってっから。お前が変態なのくらい。
しかし、まさかあんなのが趣味とはな……世界の広さを痛感するぜ……。
そこではたと思い至る。
なんでオレはローザの乳を見たがってるんだ?
コイツの事は特に女とは意識してないし、冷静になれば別に見たいとも思わないのだが……。
「あ、そうか。もうちょいで一か月か」
不能の呪いが切れかかってきてるんだ。
封印されてた性欲が蘇ってきたせいで、ローザでもまあいいや、状態なのか。
困ったな、ローザごときに欲情するとは……今ならムカデにも欲情出来るかもしれないな。
あのたくさんある足がムラッと来るぜ……みたいな。
「とすると、カマキリにならほぼ確実に欲情出来る、ってことか……」
カマキリとムカデなら、断然カマキリの方が上だからな。
とすると、異性的な魅力はカマキリ≒ローザという事になる。
「今、なにか非常に不愉快なたとえをされた気がする」
「いや、別にお前に欲情できるならムカデにも欲情出来る可能性があるなんて思ってないよ」
「そうか。私もお前に欲情できるなら、ダンゴムシに欲情できる可能性があると思ってなどいないぞ」
「そうかそうか。見解が一致したな」
「まったくだ」
……さて、呪いは後でかけ直すとして、どうするかな。
このままここ雀荘早川でダラダラと遊ぶのもいいが、遊ぶネタが尽きて来た。
「そうだ、思いついた。」
「ほう。それは犯罪性を含むか?」
「含まねえよ。ちょっと名古屋まで行ってくるけど、誰か一緒に来るか?」
テレビでうまそうなかつ丼を紹介してたので、そこに行ってみる事にする。
「…………どうやっていくの?」
「うむ、いい質問だ、早苗。自転車だ。オレの自転車は音速だぜ」
それはねえよ……という目線が全員から注がれる。
「まぁまぁ、不思議に思うのは無理もないけど、日帰りで行けるから誰か行こうぜ?」
「というか、名古屋に何しにいくんだ?」
「かつ丼食って帰ってくる」
「……近くに洋食屋あるだろ。そこで我慢しろ」
「やだ。オレは味噌カツが食いたいんだ」
テレビの味噌カツは実にうまそうだった。
そう言うわけで、是非とも食べてみたいのだ。
「安心しろ。オレの自転車は頑張れば音速まで出せるんだ」
「ほう……それは面白いな。ぜひとも同乗させてもらおうか」
「お、いい度胸だな、ローザ。んじゃ、自転車貸して」
「お前の自転車はどうした」
「音楽性の違いで解散しちゃったんだ」
「そうか。意味は分からんが、まぁいい」
というわけで、ローザの自転車を借りれる事になった。
オレが前、んで、後ろにローザ。二人乗りはダメなんだが……まぁ、いいだろう。
「ローザ、これでオレとお前の体を固定しろ。絶対に離れないように、固く結べよ」
「エイトノットで構わんな?」
「よく知らんから任せる」
ローザが変わった結び方をして体を固定。
背中にローザの乳が押し付けられて、なかなか良い感触である。
さておき、オレは自転車に全力で強化を施す。
構成材質に基づく物理強化、存在強度の概念強化、絶対不壊のエンチャント。
そう言った強化を施し、絶対に壊れないようにする。
「よし……行くぜ、自転車。オレがお前に命を吹き込んでやる」
「気が済んだらさっさと降ろせよ」
「名古屋についたらな。んじゃ、早苗、早川。行ってくる。お土産なにがいい?」
「味噌煮込みうどん」
「えっとね、私はねー……なにか可愛いおかし」
「了解。んじゃ、行ってくるわ」
足に力を込めてさっそく漕ぎ出す。
そして、徐々に加速する。
「……既に時速100キロは超えているな。お前、異世界で妙な技能でも身に付けたのか?」
「いや、これ純粋な身体能力」
「まるでカサノヴァだな」
カサ……? なんだそりゃ。まぁいいや。
さーて、もうちょい本気出して行くかな。
カタンとはカタンの開拓者たちという名前のボードゲームの事です。
ドイツ発祥のゲームで、大流行したそうです。ドイッチュラントとはドイツ語で言うドイツの事ですね。
結構マイナーなボードゲームですが、面白いそうですよ。
あんまり関係ありませんが、風来のシレン2の城を建てるというアイデアはカタンの開拓者たちから得られたという話です。
ちなみに私はやったことないです。シレン2は6000時間くらいやりましたけど。(消えたデータとか含めたらもっと行くかも)




