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入浴剤が入って居なければ即死だった……

 さて、トモエさんが入ったあとにオレが風呂に入るわけだが……。


「飲むべきか、飲まざるべきか……」


 実に難しい問題だ。


 今の所、この風呂に入ったのはレン、タカネ、トモエさんだけだ。

 つまり、今までに入ったのは美少女だけという事になる。

 え? トモエさん? トモエさんは男だけど美少女だろ。


 懸念事項は、タカネが入ったという所だ。

 タカネは元は同一人物。しかし、今は美少女。

 しかも、獣耳美少女だ。あざとすぎるぜ。


 タカネが美少女だと考えるべきか、それとも元男の美少女だと考えるべきか。

 ものは捉え方次第で、如何様にも姿を変えるとはよく言ったものだぜ……。


「なんて難しい問題だ……フェルマーの最終定理にも匹敵するぜ……」


 全世界の数学者に謝れと言われた気がしたが、オレは謝らない。

 オレにとってはそれくらい難しい問題なんだ。


 しかし、あらゆる問題には解が必ず存在する。

 それが数学上の問題であれば、必ず数学の解が。

 そしてこの形而上の問題には、形而下の解が得られる。


 つまり、飲むという肯定的な解か、飲まないという否定的な解か。


 飲まないという事を選択した時には、問題そのものに修正がくわえられ、また新たな解を得る必要がある。

 であれば、飲むという解を選択すべきではある。


 しかし、それをしてしまえばオレは色々と終わってしまう気がする。

 これはオレの持っている人間性と道徳性が相反する事によって生まれる二律背反であり(中略)




 さっぱりした。やっぱり風呂はいいな。


「ふう……さっぱりしたぜ……」


 居間で扇風機に吹かれつつ、麦茶をいただく。

 うまい。実にうまいぜ。わがまま言うならコーラがよかったが、麦茶もいいものだ。


「タカヤ、風呂の水飲んだ?」


 ゴロゴロしながらゲームをしていたタカネが問いかけてくる。

 何つうこと聞いてんだこいつは。


「オレが風呂の水を飲むと思うのか? 嫁さんも居る大人が?」


 まぁ、日本の法律だと未成年なんだけどさ。


「カーチャンの遺伝子受け継いでるしさあ……」


「それ言われると弱いぜ」


 カーチャンは悪びれもせずに変態行為に及ぶ剛の者だからな……。

 トーチャンを銭湯に誘って、男湯を覗いたりとかしてたらしいよ。


「まぁ、風呂のお湯は飲んでないよ。入浴剤はいってたから」


「そっか。まぁ、さすがにタカヤでもやらないよね。あたしでも飲まないもん。入浴剤はいってたし」


 うちのカーチャン、入浴剤いれんの好きなんだよなぁ。

 でも入れてない時と入れてる時があるんだよな。なんでなんだろ?


「そうだ、タカヤ。ジャスリベやろうぜ」


「お、やろうぜやろうぜ」


 ジャスリベとはジャスティスリベットって言う格闘ゲームだ。

 個性的なキャラが多数揃った複雑なシステムの格ゲーで、コアなファンが多い。

 オレは浅すぎず深すぎずって感じ。楽しけりゃーそれでいい。


「じゃあオレはハーフネイキッド使うぜ」


「じゃあ、あたしはチェーンサイスマン」


「きたねぇぞ。相性最悪じゃねえか」


「勝てばよかろうなのだ」


「なにくそ、負けるものか」


「ぎゃぼー」


「有利キャラだからって使えもしねーのに使ってんじゃねーよ!」


「ギギギ……」


「しかし対戦ゲーはつまんないから、協力出来る奴やろうぜ」


 思考回路が似てるもんだから、対戦があんま面白くない。


「やろうぜやろうぜ…………タカヤ、あたし凄い事に気付いた!」


「なんだよ」


「~ぜ、とかのぜをえに変えると京都弁っぽい!」


「それはないえ……」


「まぁ、そんな事より協力出来るゲームするえ」


「やろうえ」


 確かになんかそれっぽい気はするが、あくまでも、それっぽいでしかないな。

 さておき、協力プレイ出来るゲームが無かったので、大昔のゲーム機を引っ張り出してくる。

 このゲーム機なら協力プレイ出来るゲームがある。


「タカヤ、ぎぶみーちょこれーと」


「4個しかもてないんだからぜいたくを言うな」


「じゃあドロップでもいいから」


「草でも食ってろ」


「鬼かお前は」


「そんなに欲しけりゃアマゾネスの王女になって出直して来い」


「ナンバリングの垣根を超えろってか。無茶言うな」


「つまりやらねーってことだよ。死ぬ気で避けてろ」


「鬼、悪魔」


 なんと言われようが痛くもかゆくもない。

 そんな感じでタカネと遊んで居ると、いつの間にやら日付も変わる時間に。


「タカヤー、もう12時だよー」


「あー。お前ねむい?」


「いや、ぜんぜん」


「オレも」


 ちっとも眠くない。フィジカルオバケなもんで。

 まぁ、異世界行ってのチート補正のおかげなんだけどさ。


「よーし、タカネ、人生ゲームやろうぜ。年数設定最大で」


「よっしゃやろうやろう。でも二人じゃつまらんから他の面々用意しよう」


 というわけで、まだ寝てなかったレンと魔王を呼び出した。

 トモエさんもまだ起きてたが、見物してる方が楽しいとのことで。


「レン、お前寝なくて大丈夫か?」


「平気だ。慣れている」


「そうか」


 まぁ、魔王倒す旅に出てた時は徹夜とかしょっちゅうだったしな。


「考えてみたら魔王のせいでオレはぜんぜん安眠が出来なかった」


「む? 我が何をしたというのだ」


「刺客を差し向けまくってたのは誰だ」


「我だ」


「そう言うことだよアホ」


 不眠不休で一週間戦い続けた事も一回だけあるしなぁ。

 あの時はマジで大変だったわ。一体何万体倒したのやら。


「さーて、それじゃ始めるぞー」


「うっしゃー。あたし、タカヤの資産むしり取るんだー」


「よく分からんが頑張るとしよう」


「ぬぅ。これはどういう遊びなのだ?」


 始まり始まりー。

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