表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帰ってくるのがはえーよ! だらり現代生活記  作者: 国後要
なんてことのない現代生活という名の異常な現代生活
100/107

一万二千年

 トモエさんに大激怒された末、俺たちは就寝する事と相成った。

 店主さんが眠いと宣言した瞬間に寝入ってしまい、トモエさんも寝ようかと同調したので、俺たちも仕方なく寝ることに。


「それから大波乱があったんだが、それを乗り越えて俺たちはついに家へと帰って来たんだ……」


「トモエさん、大波乱ってマジであったの?」


「なかったよ」


 タカネに与太話吹き込んでたのにトモエさんに否定されちゃった。


「しかし走れメロスごっこねぇ。走れメロスってどんな話だったっけ?」


「走れメロスがどんな話かって? そりゃ簡単だ。メロスはいて座A*に殴り込みをかけてだな……」


「タカヤ、なんかしょっぱなから違う」


「あってるだろ。メロスと言えば決戦兵器だろうが。ほら、言ってるだろ、まことの愛を証明するために走るとかって」


「ああ、愛を止めないで走り続けるのね、なるほどなー」


「そしてメロスは自身の縮退炉をスレイブジェネレーターに叩き込むことによってブラックホール爆弾を起爆」


「セリヌンティウス、どうしたのだ?」


「なんだかメロスが呼んだような気がして……」


「1万2000年後」


「オカエリナサト」


「勇者は地球に凱旋した。勇者は上半身裸だった」


「勇者はひどく赤面した」


「セリヌンティウスは処刑されていた」


「めでたしめでたし」


「全然めでたくない……」


 トモエさんに突っ込まれた。


「どうでもいいけどメロスってヤバいよな。王様が暴政を敷いてるから殺そうって思い立って、ナイフ一本持って特攻とかキチってるどころの話じゃない」


「まぁ、確かに……」


 せめてレジスタンスくらい組織しろよ。なんで一人でカミカゼアタックなんだよ。


 さて、そんな感じで、昨日男連中で集まってた話をタカネに話していると、てふてふとシエルちゃんが歩いてきた。

 眼が覚めたばっかりなのか、目元をこしこしやってる。かわいい。


「おはようございます~……」


「おハロー、シエルちゃん」


 変な挨拶をしておく。

 すると、そのままオレのところまで来て膝の上に座った。


「なんだかタカヤさんと一緒にいるの、凄く久しぶりな気がしますー」


「確かに凄い久しぶりのような気がする」


 なぜだ? 間違いなく昨日一昨日と毎日の如く会ってるはずなのだが。

 ああ、学校があるからか? まぁいいや。


「というか、あれだよね。タカヤんはお嫁さんのこと蔑ろにし過ぎだよね。亭主缶パックってやつ?」


「なにそれ怖い」


 亭主の缶詰とか怖すぎる。ホラー映画かよ。


「ああ、缶パックじゃなくて亭主カパックだっけ?」


「亭主は将軍かよ。クスコの街を治めるのか」


「思い出した。亭主関白だわ。とにかく亭主関白とか……あなたって、本当に最低の屑だわっ」


「すんまそん」


「というわけで、本日からお嫁さんを大事にする的なアレでデートを命じます」


「僕からもデートを命じます。シエルちゃんと仲良くすること、いいね?」


「アッハイ」


 考えてみればシエルちゃんの元保護者はトモエさんである。

 つまりトモエさんは義父なのか……?

 なんてことだ。俺の義弟が義父とは複雑すぎるぜ家庭環境。

 でも数的には義父と義母が一人ずつだから、そこまで変ではないな……。

 ……いや、アリシアちゃんのお父さんが居るから、義父はもう一人か。あっ、ジルと結婚したら更に義理の両親が一組……。


「なんてこった、俺の家庭環境はどれだけ複雑になっていくんだ」


「馬鹿なこと言ってないでどっかで遊んできなさい」


「はい」


 とは言え、いきなりそんなことを言われても困るんだが……。


「シエルちゃん、どこに行きたい?」


「えっと……えっと……」


 ほら見ろ、シエルちゃんも困ってる。

 などと思っていると、話は聞かせてもらったと言わんばかりの勢いでカーチャンが今の戸を開いて現れた。


「話は聞かせてもらった!」


 言わんばかり……ではなくて、実際に言っていた。


「で? 世界は滅亡すんの?」


「ああ、そうだ。タカヤが亭主関白になると世界が滅亡する。主に、トモエが激怒する事によってだ」


「ヤバいそれ凄くリアル」


 実際に世界滅ぼせるだろう人が激怒したらマジでありえそうだから困る。

 いや、困るっていうかなんていうか、とにかくヤバい。どれくらいかっていうヤバいよ共和国が出来るくらいヤバい。

 なに言ってんのかよくわかんねーけどそんくらいヤバい。


「というわけで、仲良くしっぽりムフフとやることで世界の滅亡は回避できる」


「な、なんだってー」


「しっぽりムフフまでやったら犯罪だがな……」


「当たり前でござる」


 異世界なら問題なかったかもしれないが、こっちの世界では大問題だ。地方国家なのである。


「まぁ、なにはともあれデートでもしてこい。ついでに夏前だからな、水着でも買ってこい」


「水着かぁ。海にいくかもしんないしなぁ」


「それとも、スクール水着の方が好みか? 息子の性的嗜好に文句は言わないが……」


「息子の事を勝手に変態にしないで……」


 いや、スクール水着は好きだけどね。好きだけどさ。まぁ、変態なんだけどさ。


「まぁ、とにかく行け」


「へーい」

100話目。ぼちぼちここらでいったん更新停止。別の小説に注力します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ