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(一)

初めまして!わらび餅と申します!


読解力をつけるにはどうしたらいい?と友人に聞いたところ、小説を書け!と言われたので書いています!

せっかく書くならどこかに載せようかと思い、ここに載せることにしました!


完全な初心者なので、まずは自分の書いてみたいものを書こうと思います!

暇だから読んでみようでも構いません!興味があったら、ぜひ読んでみてください!



 花屋の仕事で大切な事、それは、手入れ・丁寧な接客・センス・知識。そして、お客様の気持ちを読み取ることだ。

 入学、卒業、プロポーズ、賞、誕生日、開店祝い、母の日、お見舞い、発表会、出産、送別、時には喧嘩の後の仲直りに。様々な目的でお客様は買いに来る。一人一人の事情や思いを汲み取り、需要を考えながら店に立たなければならない。

 そんな素晴らしくて、大変な大変なお仕事を、私は七年も続けている。


 マンションと一体型の花屋で、下が店、上が賃貸という作りになっている。商店街の隅っこにあり、人通りもそこそこある。

 このマンション全体花屋のような風格で、格ベランダには所々花が飾ってある。上の人達も店を利用してくれる。向かって右側の一階、一〇三号室には、赤と白の花がたくさん植えられており、一際目立っている。あれも、この店で買ってくれたものだ。

 通るのはいつも同じ人。お年寄りが多いこの街は、ババアとジジイと、犬しかいない。

 今日も私、黒澤華はいつもと同じように、作り笑いをし、花を売る。


「はなちゃん、おはようございます」

「おはようございます、伊代子さん」

 嬉しそうに挨拶をするこの人は、一〇三号室に住む吉田伊代子さん。あの一際目立つ家に住んでいる人。いつも、忙しそうにしている人だ。

「はなちゃん、嬉しいことがあるの、実はね、今日ね、息子が帰ってくるの。お祝いの準備をしなくちゃなんだけど、何をしたらいいかわからなくて、結局、はなちゃんのお花を買う事にしたわ。どんなのがいいかしら」

「それはとっても嬉しい事ですね。会うのが久々なら、——この花なんかどうでしょう、ハーデンベルギアといって、花言葉は『再会』です。どうですか?」

「素敵だわ、どんなことを気をつけたら?」

「そうですね、小苗でも花つきがいいので、全然育てやすいと思います。ベランダに半日置いておくといいですよ。ただ過湿を嫌うので、土の表面が乾いてから水やりをしてくださいね。」

「わかったわ、これならきっと喜ぶわね。ありがとう、はなちゃん」

「いえいえ、喜んでくれるといいですね」

 一度頭を下げて、伊代子さんは帰って行った。


 これが、私の「いいこと」をする仕事だ。

 

 今日は一時閉店。時間がある時はいつも、美術館に行っている。

 この雨の中行く気は起きないが、こんな「いいこと」をする仕事をしていても晴れない脳を、素敵な日になったと自分を錯覚させに行かねばならないという、謎の義務感が押し寄せる。これが、自分の好きなものでストレス発散、という事なのだろう。

 もし、なんのストレスが溜まっているのかと聞かれても、言葉にするには難しすぎて出てこないだろうな。というか、出したくない。まあ、いつものことだ。このストレスも発散も、週三、四の日課になっている。

 店から自転車で十五分程度の場所にあり、通いやすく、気にいっている。カッパを着て、自転車を走らせる——


 美術館についてすぐチケットを買い、絵をゆっくりと見る。人もそんなにいないため、声も少なく、足音もせず、ゆっくりと自分のペースで見ていられる。


 絵は好きだ。人の心を純粋に、害なく楽しめるし、嘘もない。

 これは私の解釈だが、絵は嘘をつけないものだと思っている。小さい女の子が描く象さんだって、男の子が描くウンコだって、その人らしさが出る。虹色の象さん、首が短いキリンさん、金色のウンコ。みんな個性があって、可愛くていいじゃないか。私は好きだ。そして、信じられる。

 だが私は、「人」を信じることが、難しく感じる。自分も含めてね。なぜかって、そんなの決まってる。


 人は「嘘」をつくからだ。



 美術館を回ってしばらくしてから、あるものを見た。


 小さな子供の絵を見つめる、ここらでは見かけない青年。この人のいない美術館で、たった一人で眺めていた。

 静かに、ただじっと、フロアの真ん中にあるソファに座って、遠くから見つめていた。


 ——とても静かだった。

 なんだろう、この空間が、周りとは違う何かに取り憑かれているような、その青年と、その絵だけが、別の時間だった。なんて切ない空間なんだろう。

 その異様な空気を感じた時、気になった事がある。私も何度も美術館に出向いているので、あの絵があるのは知っていた。だからこそ気になる。


 あの絵には、どんな意味があるのだろう。彼はあの絵の何を見ているのだろう。

 なぜ彼は、あんなに切ない顔をしているんだろう。


「お客様、閉館のお時間です」

「あ、すみません、今帰ります」

 とても静かな空間だったので、少し驚いてしまった。気まずさと時間のせかしから、急足で美術館を出た。自転車を漕いでいる最中も、あの青年のことが気になり、道端のウンコを踏みそうになった。今日は、ウンコデイだな。


 また、いつか彼に会えるだろうか。


 あれ、そういえば、私はなんでこんなに彼のことが気になっているんだろう。


華ちゃんが青年と出会いました!


青年はなぜあんなに絵に釘付けなんでしょう???


お楽しみに!!!


言ってみたかっただけです><

途中、修正やらなんやら入るかも知れませんが、怒らないで、優しくしてください(笑)


また次会う日まで!

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