想定外
「なっ、何で着てないんだよ。服は他にも買ったはずだろ?」
「……///」
ソーレが顔を赤らめながら近づいて来る
どういうことだ、いきなり、下着姿で入って来るなんて……
夜這いかぁ!?
「何で、何も言わないんだよ、」
「ねぇ……、リヒト」
服の間に手を差し込まれる
シャワーを浴びたソーレからは妖艶な香りがする。同じ物を使ったはずなのに、だ!
「私、リヒトに、本当に感謝しているの……だからね、少しだけでも……、恩を返させて?」
ああ、これは完璧に夜這いだな
「ソーレッ、」
服を脱がそうとしくるソーレの手を掴む
「リヒト、私に任せて」
ソーレは止まらない
このまま流されていいのだろうか
ソーレは恩を返すといった。つまり、この夜這いは純粋な好意ではなく使命感によって行われている
なら、使命感で無理やり行為に及ぼうとしているソーレをここで留めなかったら
俺は今までソーレの気持ちを無視してソーレに様々な暴力行為を行ってきたやつらと同じになるんじゃないか?
「こんなことはもうやめろ、ソーレ」
「リヒトは私とするのがそんなに嫌なの?」
「そんなことない」
「ならっ!」
ソーレが俺のズボンに手をかける
流石に、これ以上は気持ちがなきゃダメだろ――!
「やめろって!」
「きゃっ!」
手を払った勢いでソーレが地面に倒れこむ
「大丈夫っ?」
ソーレはゆくっりと立ち上がる
「私っ、どうしてもリヒトに喜んで欲しくて、私にできることってこれくらいだから……でも、余計に迷惑かけちゃったね、ごめんっ、」
「待って!」
涙を浮かべながらソーレは部屋を出て行く
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