討伐クエスト
朝食を済ませた俺は冒険者ギルドで依頼を探しに来ていた
「おはよう!リヒト君」
振り返ると担当受付嬢のエイラさんがいた
綺麗に整えられたショートカットの黒髪と制服が破けるんじゃないかと心配になるほどの圧倒的なスタイル
男なら誰でも惹きつけられる美しい容姿をしている
「おはようございます。依頼を受けに来ました」
「ちょうど今、リヒト君に頼みたい依頼が入ったんだ」
わざわざ俺に頼みたい依頼か、嫌な予感がするな
「なんです?」
「ブラックベアー討伐の依頼だよ」
「ブラックベアー……ですか」
ブラックベアーは巨大な体に巨大な牙、そして巨体に似合わず高速で攻撃を仕掛けてくる事で有名なA級モンスターだ。
「ランクAの冒険者はリヒト君しかいないからね、君が受けてくれなかったらセンターギルドに要請することになるんだけど……」
エイラさんは眉を寄せる
「ブラックベアーは人を好んで襲う魔物です。センターに頼むとしても三日はかかりますし、その間にかなりの人的被害が出ますね」
「そうなの!だから、このバーグのエースであるリヒト君に絶対に受けてほしいんだ」
「そのエースって呼び方辞めてくださいよ、恥ずかしい」
「報酬は弾むから!おねがい!」
聞いてないなこの人……
「勿論、そういうことなら依頼を受けます」
「ありがとう!やっぱりリヒト君は頼りになるね!」
依頼を受けた俺はギルドを後にした
◆◆
ブラックベアーが発見された森に到着した
草木をかき分けて進むが近くに魔物が全くしない。強力な魔物のブラックベアーが近くにいる証拠だ
ここら辺は奴の縄張りだ……警戒を強めるか
その時――
「ガァル!」
ブラックベアーが草陰から牙をむきだして襲ってきた
「いきなりかよっ」
俺はナイフで牙を防ぎ距離を取る
「ヴガァァ!」
ブラックベアーは再度同じ攻撃を仕掛けてくる
「動きが単調なんだよ!」
俺は攻撃をかわしながらブラックベアーの周りにナイフを囲むように刺す
こいつの攻撃は確かに早いがパターンを掴めばかわすことは簡単だ
そして、こいつには大きな弱点が一つある
「定点魔法星喰い!!」
打ち込んだナイフが輝きを放つ
「ガァッ!!」
激しい光がブラックベアーの体を包み――、焼き切った
「魔法っていう分かりやすい弱点があって良かったよ」
ブラックベアーの牙を切り取った俺はギルドに戻った
◆◆
ギルドの受付で討伐したブラックベアーの牙を提出した
「流石リヒト君!Aランクの魔物を無傷で討伐なんて凄すぎだよ!しかもソロで!エースは違うなあ!」
「おだてても何も出ませんよ……あとエースって呼ぶの辞めてください」
「僕は事実を言っているだけだよ!」
「28にもなってボクっ子かよ」
「何か言ったかな?」
エイラさんから押しつぶされそうな圧力を感じる
マズイ!声に出てたぁ!?
「な、何でもないです」
「それでさ……あの話考えてくれた?」
あの話とはおそらくSランク冒険者への昇格試験のことだろう
Sランク冒険者は国王直属の部下になる。なれば一生安泰、さまざまな特権が認められるが反対に制限も多い
自由に過ごしたい俺に受ける気はない
「昇格試験なら受けませんよ俺は自由に生きるんです」
「じゃあ、受けたくなったらいつでも言ってね!」
その後報酬を受け取った俺は家に帰った
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