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第94話 ミリアへの報酬

94話~

 クロロとエナが必死に覚醒をするために努力していた間ルアはというと……。


「はぁ……はぁっ、なんでこんなことさせられてるんだろ。」


 ルアは一人寂しくロレットの城の中庭で木剣を素振りさせられていた。

 というのも、東雲が由良達を連れて行く前にルアにあることを言いつけたからであった。


「ルアよ、妾達が帰ってくる前にたっぷりと汗をかいておくのだ。方法は何でも良い。」


 そう東雲はルアに言いつけていたのだ。


 もちろんルアはどうしてそんなことをしなければいけないのかわからずに、東雲に理由を問いかけたが、彼女は……。


「後でわかる。」


 と、だけ言い残し移動魔法で消えた。


 流石に東雲の言いつけを破るのは、ルアとしても後が怖い。だから必死になって汗をかき続けていたのだ。


「はぁっ……はぁっ…………もぅ無理。」


 何百回と素振りを終えたルアはバタンとふかふかの中庭に倒れこんだ。

 すると、そんな彼の顔の前にミリアがひょっこりと顔を出した。


「やぁルア君?」


「み、ミリアさん?」


「あはっ♪東雲ちゃんに言われた通り、た~っぷり汗かいてくれたみたいだね?偉いぞ~?」


 満面の笑みを浮かべながらミリアはルアのあたまをくしゃくしゃと撫でる。

 そしてルアの手を引いて立ち上がらせると、ミリアは彼に向かって言った。


「それじゃあルア君、お風呂入ろっか?汗で服もベッタリで気持ち悪いでしょ?」


「あ、は、はい……。」


「さ、こっちだよ~♪」


「わわっ!?ちょ、ちょっとミリアさん!?」


 ぐいぐいと手を引かれ、ルアはミリアに浴場へと連れていかれる。そこで問題は起きた。


「…………み、ミリアさん?」


「ん~?なにかな?」


「あ、あの……な、なんで脱衣場まで着いてくるんですか?」


「ぇ?」


 何食わぬ顔で脱衣場まで着いてきて、覗く気満々のミリアにルアは問いかける。


「そりゃあ……ねぇ?()()()()()()?」


 そう言ったミリアのことをぐいぐいと押し退けて、ルアは彼女のことを脱衣場の外へと放り出した。


「さ、流石に恥ずかしいですっ!!」


 そしてルアは脱衣場の扉を勢いよく閉めた。その扉の向こうでミリアはクスリと笑う。


「あははっ♪たまには焦らされるのも悪くないねぇ~。ちょっと興奮してきちゃったよ。」


 脱衣場からミリアを追い出したルアは着ていた服を脱ぐと、浴場へと足を踏み入れる。


 すると、ポツリと口を開いた。


「異世界にもお風呂があって良かったぁ~。ホントに……。」


 そしてルアが湯船へと足を踏み入れようとしたその時だった。

 

「あははっ♪ちょ~っと待った!!」


「ふぇっ!?」


 突然ルアは湯船に入ろうとした瞬間に後ろから腕を引かれ、マットのような物の上へと寝かされてしまう。

 そして彼の上にミリアが覆い被さるようにのしかかった。


「あはっ♪なにがなんだかわからないって顔してるね~。そういう顔も可愛いぞ?」


「なっ……ななっ!?なんで入ってきてるんですか!!」


「それはね~、君の体液を対価に貰うためだよ♪」


「た、体液を!?」


 ミリアの言葉にルアは背筋を冷たいものが走るのを感じた。というのも、ミリアは吸血鬼……主に血を糧として生きる種族だ。それを踏まえた上で、彼は自分の血が吸われるのではないかと恐怖していたのだ。


 しかし、そんな恐怖はミリアが発した次の言葉で吹き飛ぶこととなる。


「あぁ、心配しなくていいよ?君の血を吸うわけじゃないから。前にも言ったよね?体液ならなんでもいいんだよ。」


 彼女の言葉にホッと胸を撫で下ろしたルアだったが、その次の瞬間にはある疑問が頭に浮かんでいた。


「あ、あの……も、もしかしてその……体液って…………。」


「もちろん!!君の汗さ♪」


 にっこりと笑いながらそう言ったミリアから逃げようとルアはもがくが、腰の上に乗られ圧力をかけられている故に逃げられそうにはない。


「あはっ♪いいねぇいいねぇっ♪そういう表情……そそられるよ。」


 ペロリとミリアは口から赤い舌を出すと、ルアの首もとに這わせた。


「ひっ!?」


 ルアはまるで熱いナメクジが肌を這うような感覚にビクンと体を震わせた。


 そして頬の辺りまで舌を這わせると、ミリアは舌を口の中へと戻し、恍惚とした笑みを浮かべた。


「あぁ……最高だよ。やっぱり♂の体液は良い……力が漲ってくるようだよ。」


 まるで獲物を前にした獣のような視線をルアへと向けると、ミリアは彼の耳元で囁いた。


「君の全身にある汗を私の舌でじ~っくり、た~ぷり舐めとってあげる。あははっ♪絶対に逃がさないよ?」


 そして再びミリアは彼の肌に舌を這わせる。その感触にビクビクとルアは体を震わせることしかできなかった。

それではまた明日のこの時間にお会いしましょ~

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