表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/250

第187話 東雲とルシファー

187話~


 ぺちぺち…………。


 朝の日差しが射し込んでいるルアの部屋にそんな音が響く。


 ぺちぺちぺちぺち…………。


「んぅ……んん……。」


 ぺちぺちぺちぺち……………むぎゅっ!!


「ふむっ!?」


 突然鼻をつままれ、息ができなくなったルアは驚いて目を覚ました。すると、不機嫌そうな表情を浮かべた東雲が彼の目に飛び込んでくる。


「ようやく起きたか。」


「うぅん……なんですか東雲さん……。」


「なんですか……ではないだろう?妾が寝ているというのに、体の至るところをまさぐりおって。」


「えっ……。」


 どうやらルアは知らず知らずの間に、東雲のことをモフッてしまっていたようだ。その事に東雲は機嫌を悪くしているらしい。


「…………触るのならもっと大胆に触れ。」


「えっ、い、今なんて……。」


「なんでもないっ!!それよりも……そこのルシファーとやらっ!!」


 ルアはボソリと小さな声で呟いた東雲の言葉を聞き逃し、聞き返すが、彼女は強引に話を打ち切るとルアを抱いているルシファーに向かって指を突きつけた。


「朝からお元気ですね。私に何か?」


「貴様……昨日言ったことを忘れてはいないだろうな?今日という今日は妾と戦ってもらうぞ。」


「フフフ、もちろん良いですよ?ルア様の一日の行動は概ね記憶しましたからね。」


「ならば早速表に行くぞ。時間は無駄にしたくない。」


 そう言って早々に部屋の外へと出ようとした東雲にルシファーが待ったをかけた。


「お待ち下さい。……まさかとは思いますが、あなた一人で私に挑むつもり……ですか?」


「それになにか問題があるか?」


「…………私としては、皆様同時に相手をした方が手間が省けて楽なのですが……。」


 そうルシファーがポツリと呟いたその瞬間、東雲から怒気の混じった濃く禍々しい魔力が放たれる。


「妾一人では相手にならん……そう言いたいのか?」


「端的に言えばそういうことですね。」


 東雲の魔力に怯む様子すら見せず、ルシファーは淡々と言う。


「これでも……かっ!!」


 怒りが頂点に達した東雲はありったけの魔力を凝縮させた攻撃をルシファーへと向かって放った……。

 しかし……。


「こんな狭いところで、こんなものを放っては危ないですよ?」


「っ!?」


 東雲が放った攻撃は、ルシファーが指を軽く当てただけで跡形もなく消えてしまった。


「ルア様、お怪我はありませんか?」


「は、はい……だ、大丈夫です。」


「それは良かったです。」


 ルアの無事を確かめると、ルシファーはゆっくりとベッドから立ち上がり、東雲へと向かって歩みを進めた。


「ここではルア様を巻き込んでしまいます。多少手間ではありますが……あなたのお望み通り、戦って差し上げましょう。」


「っ!!何を………………。」


 東雲へと歩み寄ったルシファーが翼を広げると、次の瞬間にはルアの目の前から二人の姿が消えた。











 消えた二人はというと……。


「……ここは。」


 突然移動させられたことに戸惑いながらも東雲は辺りを見渡して状況を確認する。

 そんな彼女の上からルシファーの声が響いた。


「この世界で命を感じない場所に転移しました。ここならばあなたも……私も思う存分戦えますからね。」


 そう呟きながらルシファーはゆっくりと東雲の前へと降り立った。


「ここはロレットの城からだいぶ離れているようだが……ルアのことはいいのか?」


「フフフ、問題ありません。たとえルア様と私が世界の対極にいたとしても……一瞬でルア様のもとへと行くことができますから。」


「……そうか。」


「ですから何も心配せず、全力で向かってきてください。……あぁ!!でもルア様の身に危険が迫っていましたらすぐにここを離れますのでご容赦を。」


「ふん!!いつまでそういう思考を続けられるか見物だな。さぞかし強いであろう()七大天使様の実力を見せてもらうか。」


「フフフ、間違えてはいけませんよ?実力を見るのは()なのですから。」


 臨戦態勢に入る東雲に、ルシファーは妖しく笑うのだった。

それではまた次回お会いしましょ~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ