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異世界転移。そしてステータス

ほとんどステータスとスキルの説明回になってしまいました。

まだまだ一人ぼっちのおっさんです。


前回までのあらすじ。

MMORPG【エルダーファンタジー】をプレイし終え、

自室の布団で眠った鈴木武史だったが目が覚めると森の中だった。


「え?知らない天井・・・それどころか星空ですが。ここは一体どこですかねぇ?」

声は空しく響き、周りの虫の声とともに消えた。


そして、着た覚えのない黒いローブを身に纏い、ゴテゴテした指輪・腕輪・足環など大量のアクセサリをつけていることに気づく。

どうやら【エルだーファンタジー】の装備と同じもののようだ。


「これは・・・異世界転移させてくれたのでしょうか?寝る前何に祈ったんでしたっけ・・・。」


とりあえず周囲でも散策してみますかねぇ。ステータスとかあるんでしょうか。

「ステータスオープン」唱えみるとピコン!と音がしてメニューが表示された。

「お!表示されましたか。どういう仕組みなんだか・・・まぁそれよりもステータスとかアイテムはどうなってるんでしょうか。」


ステータス

名前:タナカ

年齢:35才

種族:人間(?)

職業:賢者

レベル:9999

生命力 99,000,000,000 / 99,000,000,000 生物的な死ににくさ

魔力量 99,000,000,000 / 99,000,000,000 魔力の保有量

筋 力 99,999,999 力の強さ等に影響

耐久力 99,999,999 打たれ強さ、環境適応能力に影響

器用さ 99,999,999 力や魔力の制御、肉体の制御等に影響

魔 力 99,999,999 扱える魔力の最大量に影響

精神力 99,999,999 魔力に対する耐性、回復魔法、メンタルの強さに影響。

速 度 99,999,999 動体視力、反応速度、思考や肉体の速度、魔力を扱う速度等に影響。

運 気 99,999,999 あらゆることに影響。


<ユニークスキル>

【ゲームプレイヤー】【修羅の頂】【インベントリ】

【全解析】【武神】【魔法神】【斥候神】【暗殺神】【鍛冶神】

【錬金神】【生産神】【幻想神】


そこにはゲームの時と同じステータスが表示されていた。

しかし下にゲーム時にはなかったスキルが追加されている。

指で触ると詳細が表示された。


【ゲームプレイヤー:ゲームのシステムを使用できる】

・マップが使用可能。

・売店が利用可能。

・NPC作成、NPC管理が利用可能。

・魔法・スキル作成が使用可能。

・スキルのコピー、略奪、干渉が不可能。


【修羅の頂】

・限界を超えて成長可能。

・取得経験値とあらゆる成長の倍率を超増加させる。


やはりというべきか、名前はタナカになっていた。

ゲーム内キャラクターのステータスを引き継いだのに外見だけは元のままらしい。

種族は人間。(?)は気にしないことにしよう。


<ユニークスキル>に【ゲームプレイヤー】【修羅の頂】が追加されているようだ。


【ゲームプレイヤー】

・マップ機能をオンにすると、視界の左上にゲーム時と同じようなマップが表示された。

 表示範囲は100m~100kmまで変更でき、表示設定も可能なようだ。

 とりあえず味方(青)敵(赤)他(黄)で設定した。

 名前表示も可能で、他にも検索機能があるようだ。

・売店、これはゲーム内アイテムが購入できるようだ。

 使用する通貨ゲーム内通貨なのでいくらでもあるので後日確認しようと思う。

・NPC作成と管理も確認に時間がかかりそうだ。これは落ち着ける場所に行ってから確認しようと思う。

・魔法・スキル作成についても同じだ。


【修羅の頂】

・これは異世界転生ものでよくある限界突破+成長補正だろう。


他の【~神】というスキルについては【エルダーファンタジー】と同じ表記だ。

これらはその系統のスキルが統合統合されたものだ。熟練度が最大に至ると【~神】という形に統合されるというシステムだった。

また、【~神】の形に統合されると各種の成功率、威力、その他に絶大な補正がかかるというメリットもあった。


例えば、【魔法神】を獲得するためには

【炎魔法】【水魔法】【氷魔法】【土魔法】【風魔法】

【雷魔法】【闇魔法】【光魔法】【重力魔法】【時間魔法】

【空間魔法】【付与魔法】【生活魔法】【生産魔法】【魔力操作】

【魔力増加】【魔力変換】【魔力強化】

これだけのスキル群の熟練度を全て最大まで上げる必要があった。


次にインベントリを確認する。

ゲームと同じウィンドウが表示され、見慣れたアイテムたちがびっしりと並んでいる。

何故か容量無限の倉庫に入っていたアイテムまでインベントリに移動している。

元のインベントリは容量制限があったのだが、この世界では容量無限になったようだ。


アイテムはどうやったら取り出せるのだろうか?

ネタ武器「骨付き肉の残骸(杖)」のアイコンを触ってみると、

目の前に、50センチくらいの長さの黄色い骨が宙に浮いて現れた。

歯形がいくつも付いているあたりが無駄にリアルである。そして非常にシュールな光景だった。


見た目的にあまり触りたいものではないが、取り出してしまったものは仕方がない。

覚悟を決め骨を握りしめみると少しネチャネチャする・・・。端的に言って不快感が抜群である。


「うわっ!?これは酷い。誰がこんな装備考えたのでしょうかねぇ・・・。」


そんなことをしていると突然オォーーーーンと獣の声が聞こえてきた。

今は遊んでいる場合ではないと思い出し、先ほどの骨はさっさと仕舞い込み、MOB狩り用装備に切り替える。

主力武器の一つ『モルゲンステルン』を装備。棘付き金属球が棒の先についたメイスである。

モーニングスターとも呼ばれるが、このモルゲンステルンは棒の先に直接鉄球が付いているタイプだった。


漆黒のローブ・手袋・靴・マント、ゴテゴテしたアクセサリー群。そしてモルゲンステルン。

見ためはそのまま暗黒司祭。中二病全開である。

そしてこれを装備しているのは中肉中背のアラサーおっさんである。


「これは恥ずかしい・・・せめて若ければ、いや、アバターの姿ならまだしも・・・。」

思わず赤面する。しかしこの格好をしたおっさんの赤面顔なぞどこにも需要はないだろう。



ところで先ほどの遠吠えは狼でもいるのだろうか?

しかし日本には狼はいないのだから野犬の類か。


「もし狼ならここは日本ではないですよねぇ」

もし狼が相手だったとして私は戦えるのだろうか?

ステータスや装備こそゲーム内の物ではあるが、そもそもこの世界で自分が強いのか弱いのかすら判らない。


とりあえず実験として炎系魔法【ファイヤピラー】を撃ってみる事にした。

打とうとすると目の前にゲームの時と同じように半透明な円で範囲が、そして威力等がゲージが表示された。

魔法の範囲、威力調整などができるようだ。


そのままでは範囲が広すぎる・・・プール1個分程度が焼け野原になってしまう。

範囲と威力を最小に抑えてうってみる。

「ほいっと【ファイヤピラー】」

チュドオオオーーーーーーーーン!ゴゴゴゴゴ!!!!!


「うおっ!」

炎がモルゲンステルンの先からほとばしったかと思うと凄まじい音と爆風ともに周囲の木々の背丈をはるかに超えるほどの炎の柱が出現した。

10秒ほど続いただろうか、炎が消えて残ったのは地面は溶けてえぐれ周囲は黒く、中央はまだマグマのような状態になっている。


「これは・・・思った以上に威力がありますねぇ。地面がマグマになるとは・・・一体何℃になっているのやら。」


先ほど試した【ファイヤピラー】はゲーム内では『敵単体』を炎の柱で包んで攻撃する魔法である。

ゲーム内ではそれほど広範囲の魔法ではなかったはずだった。

これがもし【ストーム】系(超高範囲魔法)を使っていたなら、おそらく想像を絶する範囲になるのだろうが・・・。

いずれ一度は試した方がいいだろうが、今はやめておこうと思う。


・・・・―――――


先ほどの魔法の影響だろうか。

周囲から獣も虫も逃げたようで異様に静かになってしまった。

周りの生態系に変な影響が出ていなければ良いのだが・・・間違いなくでているだろう。


念のため移動する前に防御魔法【シールド】【マジックシールド】を最大強度・最大時間で展開しておくことにした。

これらの魔法は12時間ほど継続するようだ。


ある程度、生き延びる手段が確保できたことで安心したからだろうか。

空腹を感じて始めてしまった。

そういえば寝る前にもコンビニのおにぎりしか食べていなかった。


このままここにいれば、魔物に殺される前に、飢えと渇きで死んでしまいそうである。

マップの表示範囲を最大まで広げると、南に街があることことがわかった。


「とりあえず街へ向かって食料と水の確保ですかねぇ。美味しいものがあると良いのですが・・・。」

そんなことを呟いて、のそのそと街へ向かって歩き始めた。

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