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1話 それは例のトラック
いやぁ日本人だけど日本語が分かんない。だれか教えて。
寒い冬の季節も過ぎ、だんだん暖かくなってきたある日の朝。
俺はまだ、布団という悪魔から逃げられずにいた。
「おーい、お前学校遅れるぞー。」
窓の外から友人が呼ぶ。俺には親がいない、というか記憶も無い。でも何も不自由がないから気にせずにいようと思っている。
というかそんなことはどうでも良くて
「げっ!もうそんな時間かよ!わりぃ!先行っててくれ!」
「おー分かった、ちゃんと遅刻せずに来いよー。」
俺は返事もせずに急いで支度する。
「よっしゃ!そんじゃぁ学校行くか!」
支度を終えてアパートを飛び出た瞬間だった。
暗転する視界の中、最後に見たのは事故を起こしたであろう、傷ついた一台のトラックだった。
(あぁ…これが、噂に聞く転生トラッ…ク………)