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蛾眉の月
『缶コーヒー喫煙室から蛾眉の月』
明日の会議があるのは、もうずいぶん前からわかってるのに、データ送ってくるの遅いんだよなあ。
あんたらは間に合ったと思ってるだろ?
俺たち資料作成するの、データが揃ってからなんだぜ?
あああ、今日中に家に帰れっかなあ?
休憩するための喫煙室なんて、檻ン中みたいにちっさいし。
眠気覚ましの缶コーヒーを啜って、ネクタイを緩める。
肩越しに振り返った窓に、細っそい月が白くうかんでる。
ああ、あいつ今頃なにしてっかな?
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さてさて、俳句も三作目となり、だいぶ妄想が入ってきております。
仕事に疲れたリーマンになった気分で一句詠んでみました。