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蛾眉の月

『缶コーヒー喫煙室から蛾眉の月』


 明日の会議があるのは、もうずいぶん前からわかってるのに、データ送ってくるの遅いんだよなあ。

 あんたらは間に合ったと思ってるだろ?

 俺たち資料作成するの、データが揃ってからなんだぜ?

 あああ、今日中に家に帰れっかなあ?


 休憩するための喫煙室なんて、檻ン中みたいにちっさいし。

 眠気覚ましの缶コーヒーを啜って、ネクタイを緩める。

 肩越しに振り返った窓に、細っそい月が白くうかんでる。


 ああ、あいつ今頃なにしてっかな?

 

 

*~*~*~*~*~*~*~*~


さてさて、俳句も三作目となり、だいぶ妄想が入ってきております。

仕事に疲れたリーマンになった気分で一句詠んでみました。


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