魔法瓶
口づけた途端
びっくりしたよ
だって本当に
熱いんだもの
君がうまれた時の熱が
そのまま保存されてるみたいだ
長い長い時間をかけて
朽ち果てていく魔法瓶
ステンレスと
プラスチックと
わずかのガラス繊維の中で
カラカラと
音がする
キラキラと
散らばっていく
確かに最初のうちにはさ
それは熱かったのだろうさ
誰かの注ぎ入れたものが
そのまま残っているのだから
朽ちかけの君の温度は何度
きっと冷たくなっている
今更熱を注いだって
どこかへ行ってしまうんだろう?
最近のはすごいね。
12時間保温とかするんだね。
ありがとうございました。