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(それにしてもお仲間さんは何時頃来るのかしら……。
まだ余裕はあるけれど、お嬢様の都合に影響しそうならぶっちしちゃうかなぁ。
助手と言ってもセル様の助手ってだけで、お仲間さんの助手ではないんだもの……それにセル様の仲間と言う事は、御貴族様で、もしかすると裏社会の人だったりする可能性もある訳でしょう?
いや、それは誇大妄想と言うか…知らんけど案件なんだけどね)
等と考えながら窓の外に目を向ける。
今フィーが居るフロアは2階なので、それほど見通せる訳でもないが、建造物の向こうに広がる森は見えていた。
(あ~…そう言えばかぼちゃラーメン武器って、確か森の中に入って見つけるんだったわよね…?
スチルでは同じ場所っぽかったんだけど……この場合どうなるのかしら…。
ゲームの時にはクラスに対応した武器が発見されるだけ…つまりゲーム内で発見される武器は1つだけなのよね。
けれどルートごとの全てが存在するとなると……リアルでは同じ場所? それとも違う場所に保管されてる?)
目を凝らしたところで、遠く木々が見えるだけで、記憶を呼び覚ます切っ掛けになってくれそうにない。
ふぅと小さく嘆息し、顔は窓の方に向けたまま、意識だけセルの方へ向けた。
(お嬢様と公爵家の安寧の為に、かぼちゃラーメンは最初から探す気ではあったけど、まさかヒロインでもない人物が探して居るとはね……。
でも、本当に何の為に探しているのかしら……勿論ヒロインの最終武器だし、派手な装飾で美術的価値はあるかもしれないけど、でも反対に言えばそのくらいの価値しかないものなのに、あぁ、もしかすると骨董価値もあるかも……って、それはどうでも良いか…。
探したとして、その後の処分に悩んでいたのも本当だし、彼等が持ち去ってくれると言うなら助かるもの。どうせ所有者が居る訳でもない代物なんだし、ね。
兎に角窃盗団だろうが盗掘団だろうが、お嬢様と公爵家に害にならないならそれで構わない。
それはそうと……一つ気になってる事があるのよね……。
お嬢様に凸ってきてるのはドニカ嬢だけで、王子の話を最近さっぱり聞かないんだけど……どうなってるのかしら…)
一人で眉間に皺を寄せていると、唐突にノックの音が響いた。
音に気付いてフィーが直ぐに立ち上がるが、それより早くセルが返事をする。
開いた扉の向こうに見えたのは2人の人影。
一人は職員用の紺色の上着を羽織った長身の男性だ。と言っても教職員ではなく事務方の制服に見える。
学院では教職である教師と講師は勿論、事務員も職員なので同じような紺色の上着を制服として羽織っているのだが、全くの同型と言う訳ではない。
一見同じように見えるが、事務員の羽織る上着の方が丈が短くなっていて、明確に区分出来る。
年の頃は前世で言う所の高校生か大学生くらいだろうか。
鮮やかな若竹色の髪をサイドに流し、結び紐で一つに括っている。
瞳は草色と言うかなりの美青年だ。
ただ事務員の上着を羽織っているのに、なんとなくだが纏う空気はそうじゃない感が漂っている。
しっかりフィーを認識していて、探る様な視線をフィーに固定していた。
例えるなら騎士の様な気配を、隠そうとして隠しきれていない…そんな感じがする。
もう一人はメイド服を纏っている。
年の頃はセルよりは年上…そして事務服の青年よりは年下と言った所。
鈍色の髪を短く整えていて、臙脂色の瞳が印象的………なのだが…。
(え……いや、え…?
何…この可愛い系美少年…女装趣味でもあるの?
セル様程ではないにしても、攻略対象と遜色ない美貌よね。
なのにメイド服って……ぁ…まさか…男の娘なの!? あ~~自分の美貌を熟知してるナルシストさんタイプなのかぁ、そうなのかぁ……。
って、待て待て、何でこんなに顔面偏差値が高いの!?
事務服の青年さんの方も、凛々しい系の美形だし……おかしいわよ……揃いも揃って…)
ちょっと思考が空回りしかけた所で、メイド服の男の娘が急に身構えた。
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