退職代行サービスについて
ちょっと落ち着いたのでエッセイでも
新年度が始まり1週間が経とうとしていますが『新入社員の退職代行依頼』が相次いでいると話題になりました。
退職代行、懐かしい言葉です。思い返せば2023年、私も使いました。本当に驚くような目に遭ってこれはいよいよダメになると感じた介護施設で退職を申し出ても何やかんやで引き止められ、弱り切っていました。そんな中でまさに『もう無理』となるような目に遭い、弁護士を通じて退職しました。
精神的な負担から解放され、新しい道を探し給料も上がり……そんなエッセイも書きました。
そういう経緯もあり、私は退職代行サービスについては概ね肯定的な立場です。少し上の年代になると『そういうのは社会を舐めている』とか憤るし、Youtubeなんか見ても経営者の方は大体否定的な意見多いのではないかと思います。
確かに、自分の口で退職を申し出るのが礼儀と言えば礼儀。経営者目線でも『えー』なんだろうなぁというのは『理解』できます。
ただ残念なことに世の中にはやはり『話が通じない』タイプの会社もあるんです。就業規則が法律よりも優先されると思い込んでいたり、『自分たちの時はもっと忙しかった』とか『損害賠払え』とかね。後は『そんなんじゃどこ行っても通用しないよ。君の為を思って言ってる』とか。
うーん、まあ何でしょうか『余計なお世話』だと思います。というより『君の為を思って~』という言葉は基本的にそうじゃないんですよね。私もたまに仕事で使いますが相手をコントロールしたい時に使います。はい、コントロールしてます。わかっててわざとやっています。ただ、多分普通に使ってくる人は無意識で善意のつもりなんでしょう。余計たちが悪い。
とまあ、ちょっとしたブラックな一面は脇に置いておいて、基本的に使いたければ使えばいいと思います。最近若い世代は『仕事は人生の一部』『自分らしいキャリアを育成できる環境か』などを大切にするらしいです。前者はそりゃそうだろと私も思っています。ぶっちゃけ職場を出ると30秒ほどでモードが切り替わり車に乗る頃には『はぁ、ひと狩り行くかぁ』とかなっています。後者はよくわからないというか介護業界があまりそういう環境じゃないから余計かとは思います。
いずれにしろミスマッチで苦しい思いをして病むくらいなら辞めてもいいと思います。
ただ、踏ん張ることでの成長も条件が合えばあったりします。今思い返せばあそこで何かしら踏ん張りがあればと思う事も時々ありますが過ぎ去ったことは仕方ないですよね。
さて、そんな私ですが退職代行を使用してからの人生について軽く紹介しますね。
退職代行で退職後、別の介護施設で働き給料も大幅にアップ。ただし割とダメなシフトが組まれまくり疲弊。その後、虐待の疑いをかけられ色々あって半年弱で自主退職に追い込まれました。
その後、地元に戻り特養に勤務しましたがあまりにも利用者を大切にしないクソ施設で無理となり、更に腰をやって退職。
仕事探しに転職エージェントを使うも『あなたの経歴では何処も通りません』『あなたに紹介できる仕事はない』と突き放され絶望する中、何とか株式会社経営の施設に採用され現在に至ります。
給料は退職代行前とその次の施設の間くらいで残業は月7時間程度。この物価高の中、何とか生活していけている感じですね。入職半年弱ですが経験年数の長さを活かすことが出来ています。まあ、大概の事は『すでに経験してる』ので突発的な事も落ち着いて対処出来てしまうんですよね。
思い返すと退職代行を使ってから1年弱は陰の時代でしたがようやく光に突入したのかな、と思います。人生、何があるかわかりませんね。