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旅立ち、謎の人物

前書きとは・・・?

とりあえず、どこかに行こう。手ががりもないし・・・。そう思って、着替えなどの最低限のものを詰め込んだリュックサックを肩にかけ、電車に飛び乗った。

僕は、昔から見えるはずのない何かがが見える体質だ。高校生になった今でも変わらず・・・。この体質を治すために、長期休みを利用して旅に出ることにした。

別にこの体質で人間関係や日常生活に困っているわけではないが、やはり少しばかりは困るものだ。

いきなり可愛いねこちゃんが現れて、戯れてきたと思ったら猫又だったり、綺麗な蛍の光だと思ったら、火の玉だったり。

癒されてるわけではない。決して癒されているわけではない。

と言うわけで、一人旅を楽しもうじゃないか!と意気込んでいると、電車が緩やかに止まった。

どうやら駅に着いたようだ。その駅は、一瞬で世界が変わったような、神秘的な駅だった。

まるで新緑の葉で抱かれるような、優しく見守ってくれるような、巨大な御神木が駅のホームを貫いて、佇んでいる。

風が優しく頬を撫でると、続けて新緑の若葉が手の上にひらひらと落ちてきた。

「幸多からんことを」

とでも言っているようだ。

幸先いいなと思いながら、心の中で「ありがとうございます。行ってきます。」と言った。

少しばかり、名残惜しくて佇んでいると

「おや、大楠の爺さんが初めて来る人を歓迎するなんて珍しいですね。・・・なるほど、こっち側の人間ですか。」

と、じっと俺を見ながら言い、近づいてくる。

眼鏡をかけ、帽子を被り、ワイシャツの上に袴を着ている。いかにも大正ロマン。綺麗な顔立ちの青年。

ここが現世で、今が令和なのかと疑うほどだ。

俺はハッとして問う。

「い、いきなりなんですか?」

今のところ主人公の名前は出さない方針です!

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